ここからは、サイクリング後半の復路ルートについてのレポートです。
片鉄ロマン街道を走るのが今回のサイクリングの目的でしたが、サイクリングロード終点の吉ヶ原駅の周辺から輪行で帰るための鉄道がありません。
1991年に廃止となった片上鉄道の廃線跡は、全線がサイクリングロードとして利用されていないため、帰りのサイクリングは、飯岡から福田まで実際の廃線跡をたどることにしました。
その後は、佐伯から終点の和気まで吉井川の右岸道路を走ることで、行きとはまた違った風景を楽しむことができました。
吉ヶ原駅は、プラットホームや駅舎の他に、線路や車両も保管されています。
それでは、折り返しスタート。
2本のレールが敷かれていた場所は、歩道として利用されています。
かつての片上鉄道は、青丸の付近で進路を東へ緩やかにカーブを描いて飯岡の集落の中へ入っていました。
私はサイクリングロードから離れて、赤ラインのように進んで線路敷の痕跡を捜してみました。
写真が、先の地図で示した青丸の周辺です。
ここから記述する内容は、鉄道に詳しくない私の推測となり誤りがあるかもしれません。
何卒ご了承ください。
先の写真の場所から左側を見れば、これが廃線敷跡かなぁ？と思えるカーブ形状の通路がありました。
上の空中写真は、国土地理院HP 地図空中写真閲覧サービスより一部改変したもので、1990年3月に撮影されたものです。
青丸部分が、先の写真にあるカーブ形状の通路ではないのかなぁ…と想像します。
おお！これは橋台？
道路と交差する部分には橋桁が架けられていたのかな？
過去と現在の地図を重ね合わせると、写真正面に向かって線路が伸びていたようです。
31年前まで、ここを片上鉄道の列車が走っていたようです。
目的が分からなかったら、いったい何を写しているのか意味不明な写真ですね…
でも、現地に立って廃線跡を捜していると心踊るものがあります。
これが廃線マニアの気分というものか～と実感する私。
2列に並んだボルトを見つけて、うおーっと熱くなる…
すっかりハマってしまった。
サイクリングで訪れたことなど忘れて、廃線跡を歩いて進みます。
プラットホームを発見！
当日は、ここに駅があった事を知らずに訪れたので、これを見た時は本当に驚き、感動ました。
このレポートを制作する時に調べて分かったのですが、先の写真にある遺構はかつての美作飯岡駅でした。
青丸の部分に駅のようなものが見えます。
（ 空中写真は、国土地理院HP 地図空中写真閲覧サービスより一部改変 1990年3月撮影 ）
気が付けば、反対側にもホームがありました。
九州の軍艦島や池島を訪れたことはありませんが、廃墟というものに魅せられる心境というものはコレなんだと実感することができました。