業務日誌

健康じてんしゃ店の業務日誌です

2016

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2016–05–01

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両輪駆動の自転車

昨日から組んでいたホイールが完成しました。
それは、写真の自転車の前輪です。

クロスバイクでも、マウンテンバイクでもない一般自転車ですが、前後のホイールが駆動するのが普通ではないところ。
グニャリと曲がったリムを交換させていただきました。

エンド幅100mmのフォークエンドに、単歯フリーとディスクローター付きのフロントハブという仕様なので、ハブのフランジ幅は極端に狭く、通常より横方向に弱いホイールのようです。

よく考えれば、私も両輪駆動の自転車に乗っています。
機械式ではなく電気アシストですが…

2016–05–02

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お話しながら

開店準備が終ってしばらくしてから、おばさんがパンク修理に来店されました。
私は自転車を受け取り、「こちらにどうぞ」と椅子の方へ案内します。
「ありがとうね」とおばさんは椅子に座わられました。

パンク修理の作業中、いろいろなことを話しました。
「これから自転車に乗る人は増えるわよ」と言われるおばさんは、少し前まで車を運転されていましたが、最近自転車に乗るようになったそうです。

やがて、パンク修理は終わりました。
平凡な自転車店のひとコマですが、私はお客さんと会話しながら修理するのが好きです。

2016–05–03

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気軽に行ける店

極度の整備不良と思われる自転車が店舗の前を走ります。
その台数は少なくありません。
チェーンの油切れ、回転部分のベアリング破損などなど、明らかにおかしい状態にもかかわらず、異音を放ちながら店舗の前を通過していく様を目の当たりにして、自転車屋として悲しい気分になります。

今日、一台の自転車が整備に入りました。
チェーンが伸びているので直して欲しいという依頼でした。
作業をしながらお客さんと話をしていると、
「気軽に直してもらえる自転車屋さんがないんですよ」とお客さん。

修理されない自転車が多くなったのは、自転車の低価格化だけではなく、自転車店の減少もあるのかなぁと思いました。

2016–05–04

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貸借対照表の不思議と快感

本日、水曜日は定休日です。
オープンして以来、休日は経理の仕事をやっています。

開業準備をやっている頃、「経理」と聞いただけで気持ちが重くなりましたが、今では逆に楽しんでやっています。
楽しい理由のひとつに、貸借対照表の左右の数字がピッタリ合った時の快感です。
経理ソフトは使わず、全てエクセルで管理しているので、異なる過程で導き出される数字が同じになる「不思議」が楽しさになっています。
最近では、30分もかからないうちに決算書を作成できるようになり、決算書からいろいろなことが読み取れるようになりました。

私は、 営業日ごとの商品棚卸高を管理しています。
創業したばかりの今は、それらのデータを睨みながら慎重に仕入れをやっています。
なんといっても、少ない資本で効率的に在庫を増やしていかなければならないのですから…
毎週ごとの決算は、その結果が数字で見えてきます。
最初は経費節約のため自分で始めた経理ですが、今では店を経営する上で無くてはならない業務となりました。

写真は、妻の実家の近くで撮影。
久しぶりに息子を連れて家族そろって帰りました。

2016–05–05

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連休

昨日は定休日だったので、今日はしっかり営業しました。
創業して間もない現在、まだまだ来店されるお客さんが少ない状況の中、店を休むというのは勇気がいることです。
ゴールデンウィークはお客さんが少ないのですが、それでも今日は数件の修理がありました。
来店されたお客さんから、「休日に開いている自転車屋さんが見つかって良かった」と言われ、ちょっとうれしく思いました。

2016–05–06

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健康診断

私は、パンクなどの修理があった時、「せっかくですから自転車の点検もやっておきますね。」とお客さんに言います。
その点検は、タイヤの空気圧、各部への注油、ブレーキ調整などです。
そして、作業が終った時に「ハイ、自転車が健康になりましたよ。」と言います。つまり健康診断をやっているわけです。

今日、雨の降る中、パンク修理がありました。空気が少ない状態でチューブが傷んでしまったのが原因でした。
パンク修理の後、いつものように健康診断。
各部をみてみれば、前ブレーキに問題があったので直しておきました。

写真は、その前ブレーキの調整でよく使う工具。
お気に入りの一品です。

2016–05–07

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西日

私の店舗は、西向きです。
したがって、晴れた日の西日がキツイです。
写真は今日の日の入りで、時刻は18時20分ごろ。
これから、夏至の日まで日の入りの位置は右へ右へ移動していくことになり、右側の背の高い建物の陰になります。
しかし、夏至が終ってから本格的な暑い季節がやってくることを考えると悩ましいです。

2016–05–08

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大切に使いたいモノ

チューブの摩耗が原因でパンクすることがあります。
そんなチューブをパンク修理する場合、摩耗したチューブの黒い粉が、水を入れた容器の中に浮遊して大変汚い状態になります。
そのまま放っておくと、容器の側面に汚れがこびり付いてしまいます。

写真は、作業台下に置いているパンク修理用の木箱と水を入れた容器。
毎日、営業終了時に水を捨てて洗うようにしています。
屋内に置いているので、傷むこともありません。

水の容器と木箱は、取引している唯一の卸問屋さんからいただいたもので、辛かった仮営業から使っている思い入れのある大切な備品。
この先も長く使いたいので、毎日きれいに洗っていきたいと思います。

2016–05–10

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日が暮れて

もうすぐ閉店時間。
明日、11日(水)は定休日です。

2016–05–12

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修理

おじいさんが修理で来店されました。
入り口脇に置いてある椅子に座っていただき、私は後ろのタイヤ交換をします。
作業中、色々な話をしましたが、おじいさんは私の工具を持つ手元をしっかりと見られていました。

「軍手をするんやな」
「はい。素手の方がいいんですが、指先がボロボロになるんで…」

そのおじいさん、90歳なんだそうです。

2016–05–13

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通学車

夕方、近所の高校に通う女の子がパンク修理に来店されました。

私の店舗が面する道路は、「銀の馬車道」と呼ばれる古くからの街道です。
近くに姫路駅がある立地条件のため、地元以外のお客さんも少なくありません。
ところが、1月下旬から始めた仮営業を通して、これまで高校生の通学車パンク修理が一件もありませんでした。
上位クラスの高価な通学車にはパンクしにくい丈夫なタイヤが装着されています。
ところが、パンクで来店されたお客さんの通学車を調べてみると、タイヤが裂けてチューブがバーストしている状態でした。
一部の安価な自転車に装着されているタイヤによくみられる残念な症状でした。

2016–05–14

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便利な乗り物です

五月晴れが続いているので、毎日気持ちよく自転車に乗って通勤しています。
電動アシスト自転車なので、ラクラクです。
おまけにガソリン代も節約。
満充電してから今日で30キロ走りましたが、バッテリーの残量は問題なし。
本当によくできているハイテクな乗り物だと実感しています。

2016–05–15

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点検

ツーリング車の点検がありました。

リヤディレイラーの調整をしている時、「どうもおかしいなぁ~」と思って調べてみれば、変速機が外側に大きく傾いていました。
フレームのエンド部が歪んでいるんだろうと考え、専用のゲージで調べてみたところ、雌ネジがフレームのエンドに対して斜めに…
点検作業は、その時点で中止となりました。

写真は、店舗向かいの建物が解体された跡地。
コインパーキングになるそうです。

2016–05–16

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私用のため

今日はちょっと早く店を閉めました。

2016–05–17

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注文いただいた

キッズバイクを組み立てています。

ブリヂストン以外では初めて取り扱うメーカーで、イギリス生まれのキッズバイク専門メーカー「FROG bikes」です。
他に在庫として、タッドポールを仕入れました。
店頭に展示しようと思います。

2016–05–19

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自宅で

足を骨折しました。

昨日、階段から落ちました。
オープン早々、シャッターを閉めてしまうのは良くないと思い、出来ない仕事は断ってでも店を開けておくことに決めました。
しかし、いざ作業をやってみれば、予想外に出来ることが分かります。
お客さんは、私を気遣っていただき、今日は人の優しさが身にしみました。

2016–05–20

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骨折営業2日目

タイヤ、チューブ、サドル、バスケットなど、商品在庫のほとんどはロフトに置いています。
骨折営業初日の昨日は、ロフトに上がるハシゴが文字通り「壁」でした。
しかし、骨折営業 2日目の今日、ササッと上れるようになりました。

2016–05–21

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歴史の浅い店ですが

クロスバイクのブレーキ、シフトケーブルの全交換する作業がありました。

途中、リヤディレイラーの調整中、アジャスターが変形していることに気が付きます。(写真)
見積りには入れておらず、スモールパーツを手配する時間もありません。
そんな時に役に立つのが店にストックしているパーツ類。
歴史の長いお店ほど多くあるものですが、私の店は開業したばかりです。
しかし、ゴソゴソ探してみれば、ありました。
ほぼ新品状態の同品で、作業は無事に完了することができました。

2016–05–22

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骨折営業4日目

左足を骨折してから 4日が過ぎました。

最初は何も出来ないと覚悟しましたが、今のところすべての作業をこなせています。
しかし、右足の負担は想像以上で、何をするにも時間と労力が通常の何倍も必要。気持ちまで折れてしまいそうな時もあります。

写真は、パンク修理の時に使う水。
辛い日々が続いていますが、毎朝きれいな水に入れ替えて、お客さんをお待ちしています。

2016–05–23

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先端のないスポーク

シティ車(ママチャリ)フロントホイールのリム・スポークを交換しました。

大きく曲がったリム、スポークをハブから外し、新品のスポークをハブのフランジにリズム良く通していきます。
長くやっている作業なので、何も考えずとも手が勝手に動くところですが、今日は途中で手が止まりました。
フランジに通したスポークが、穴からスポーンと抜け落ちたのです。

「えっ…」

一瞬何が起こったのか分かりませんでしたが、床に落ちたスポークを拾い上げて思わず苦笑。
写真のように、あるべきものが無かったのです。

いろいろとあるものですね。

2016–05–26

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国産の自転車

ブリヂストンの上位モデル、キャスロングを組み立てました。
埼玉県にある本社の上尾工場にて、熟練の職人さんの手で生産されている国産(!)シティ車です。
耐摩耗性に優れたタイヤ、ステンレススポーク、丈夫なダイキャストフレームなど、安価な自転車には見られないスペックが嬉しいモデルです。

私にとっては骨折してから初めての完成車の組立となりましたが、やや時間はかかったものの、問題なく組み立て作業は完了。
実は、骨折した足でも試走できたことは、今日新たに発見したことでした。

2016–05–27

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オリジナル商品

開業以来はじめて生活費として家計にお金を入れました。
わずか10万円ですが、嬉しいです。
家賃、通信費、光熱費、メーカーへの支払いなどが重なる月末、店の預金口座の残高を見て冷汗が…
まぁ、なんとかなるでしょう。

写真のサドルカバーは、店のオリジナル商品です。

2016–05–28

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滑り止め

スコット社のカーボンロードバイクが持ち込まれました。

シートポストが固定できず、サドルが下がってしまうという問い合わせがあったのが先の月曜日のこと。
クランプ部分に問題があったので、新しいシートクランプに交換し、勘合部分には滑り止めグリスを塗布しました。

写真は、その作業で使ったもの。
いろいろな工具やケミカルが役に立っています。

2016–05–29

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水道のありがたさ

昨日は油で汚れた手を何度も洗いましたが、雨の今日は汚れた洗面台を洗う余裕がありました。
仮営業の時は満足に手が洗えなかったことを思い出します。

2016–05–30

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両足で立って歩く

骨折して以来、久しぶりに靴を履きました。

骨折したのは、左足小指の少し後です。
パンパンに腫れていましたが、昨日から少し腫れが治まり、同時に痛みも和らいできました。
夕方、妻に店の留守を頼んで病院へ行きました。
レントゲンを撮って、骨折した部分がずれていないことを確認、オーダーメイドの装具を渡され、歩いても良いということになりました。
まだ少し痛みはありますが、両足で立って歩けます。
ものすごくうれしいです。

2016–05–31

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オーダーメイド

昨日から使っている足底装具の効果に驚いています。

腫れと痛みが少し和らいだといっても、装具を使用する前は両足で普通に歩くことができませんでした。
骨折した左足に体重をかけると、足首を中心に痛みを感じるため、かかとを上げ親指だけで体重を支えるような格好で移動していました。

ところが、足底装具を使用してみると、骨折している足の裏全体で体重を支えることができるのです。
今朝、装具を使用して普通に歩けたので、「治ったのかな?」と思い、装具を外して歩いてみました。
結果は、痛くて同じようには歩けませんでした。
装具を使用して歩くと、足のアライメントが正常に維持されているようで、痛みが和らぎ、足の裏全体で体重を支えることができるのです。

足底装具は、一見してスポーツ用のインソールと似ています。
装具の説明書には、スポーツ用のインソールと同じような使用目的が記されています。
違うのは、足型からの完全なオーダーメイド。そして、価格。
残念なことは、作ってもらった装具は左足用しかないことです。

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