業務日誌

健康じてんしゃ店の業務日誌です

2017

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2017–07–01

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ブレーキ交換

ロードバイクのブレーキを写真右のBR–5800へ交換しました。
アジャスターが取り付けられているアームが小さくなるため、アウターケーシングの長さが足らない → 交換が必要になる事が多いのですが、この度もブレーキケーブルセットを交換することになりました。
それにしても、シルバーのブレーキキャリパーとは珍しい。

2017–07–04

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おかげさま

今日の売り上げは、パンク修理が一件だけでした。
それでも、先の週末は多くのお客さんに来店していただき、おかげさまで、今日は悲観することなく、穏やかな気持ちで過ごすことができました。

お知り合いの方から「商売は順調ですか?」と尋ねられることがあります。
そんな時、私は 「おかげさまで、なんとかやってます。」と答えます。
商売を始めてから不思議なことを体験するにつれ、「おかげさま」を意識するようになりました。

5年前のことです。
私は姫路から熊本まで、624kmの道のりを39時間かかって自転車で走りました。
疲労困憊で深夜に到着した熊本では、何のあても無く、その晩に泊まる宿すらない状況。 そんな時に突然現れた「お蔭様」が、弟でした。
彼は、疲れ切った私を車に乗せて、福岡にある自宅まで連れて帰ってくれました。
おかげで、その晩は風呂に入って布団の上でゆっくり休むことが出来たのです。
そんな弟は、数年後に癌を患って亡くなり、本当に私の「お蔭様」になってしまいました。

すべての人には、お蔭様がいると思って、私は自転車屋を営んでいます。
パンクして、困った人。
カギを失くして、困った人。
それらの人を見守るお蔭様は、困った状況を解決するため、私の店へと導くのだと思います。

今日、「ポンプを借りたい」とお客さんが来店されました。
私は、「どうぞ、店の中へ入って下さい」と言って、コンプレッサーでしっかりと空気を入れました。
「ありがとうございます」と、お客さんが言われました。
「ありがとうございます」と、私はお客さんを見送りました。

お客さんと私の店の縁を結んでいただき、おかげさまで、ありがとうございます。
そんな気持ちで商売をしています。

2017–07–06

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ハンドルが下に伸びている?

自転車を直して欲しいと電話がありました。
車種を尋ねると、ハンドルが下に伸びている自転車で、バーテープとチェーンを交換してほしいという事でした。

開店時間前にお客さんの自宅まで行き、自転車を見てみると、ドロップハンドルの小径車。
まず、後車輪が回りませんでした。
ホイールが大きくずれて、タイヤがフレームに接触していました。
ホイールがずれている原因は、右側エンド部と変速機ハンガーが大きく歪んでいました。(ハンガーとトップギヤが接触!)
ホイールも振れていました、原因は、2本のスポークが破断。
数本のスポークは、ニップルが完全に緩んでいました。

予想外の状態に驚きましたが、自転車を店に持って帰り、何とか直せる目処が立つところまで必死に作業をすすめました。
バーテープとチェーンは明日に交換します。

2017–07–07

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こだわり

お預かりしていたロードバイクにSTIレバーを取り付けました。
同梱されていた純正のアウターケーシングは、グレーです。
ずっと前からデュラエースの純正はグレーなので、私を含めてグレーのアウターに憧れていた方も多いはず。( XTRもそうでしたね )
以前は、アウターに「DEURA–ACE」と文字が入っており、それがちょっと嬉しかったのものでした。
現在は、「BC–9000」とプリントされており、今日の作業では、その文字がブレーキキャリパーのアウター受け近くになるように( 見えるように )配しておきました。
オーナーさんは、気が付かれるかな?

2017–07–08

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一気に重なる

ミニベロの組立依頼を受けたのは昨日夕方の事でした。
「明日(8日)に出来ますか?」とお客さん。
「一般自転車の修理(パンクなど)を優先しますので、明後日(9日)になると思います。」と返答しました。
ところが、いざ組立作業を始めると、一般修理は全く入らず、夕方には完成させることが出来ました。
そして、閉店間際になって来店されたお客さんが一気に重なり、最後の修理が終了したのは20時を過ぎた頃でした。

2017–07–09

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いかがですか~

ものすごく、のんびりした営業日でした。
写真は、ブリヂストン マークローザ M7。
今日組み立てた展示車です。

2017–07–10

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想定外

うら若き女性のお客さんがパンクで来店されました。
修理の作業中、タイヤから取り出したチューブを水の中に通すためにグイグイと回していると、ガチャガチャと音がしました。
それは、大きく伸びたチェーンがケースに当たっている音です。
チューブに穴を見つけ、その部分を直しながら、私は伸びたチェーンが気になりました。
そのまま放っておくと、走行中の衝撃でチェーンが外れます。
知らぬふりは出来ないので、パンク修理が終わったタイミングで、「伸びたチェーンの張りを修正した方がいい」とアドバイスしました。
この場合、想定外の出費のために断わられる事が多いのですが、
女性のお客さんは、「外れる危険性があるなら直して下さい」と即答されました。
ちょっぴり売上が上がったのは嬉しい事ですが、それ以上に、自転車の状態が良くなった事が、自転車屋として嬉しく思いました。

2017–07–013

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焦らずに

2日前の事です。
チェーンのトラブルでお客さんが来店されました。
修理中、そのお客さんはすごい勢いで私に話しかけてこられます。
それに対応しながら、手に工具を持って作業をしている時に電話がかかってきました。
「出張修理はやってもらえますか?」

出張修理の場合、修理の内容、住所、お客さんの都合など、細かい打ち合わせが必要です。
しかし、その時はチェーントラブルで来店されたお客さんの対応で、とてもそのような余裕がありませんでした。
そこで、訳を話して、後ほど改めてお電話を下さるようにお願いしてから電話を切りました。

今日、修理を終えて会計の時に電話がかかってきました。
「パンクしたのですが、何時まで営業していますか?」
2日前の出張修理依頼とは別のお問合せでした。
レジのボタンを押した途中でしたが、2日前の事を思い出して、電話は切らずにそのまま対応することにしました。
中断した会計の対応は妻に任せましたが、上手く引き継ぐことができませんでした。

さて、2日前の出張修理の依頼については、あれから電話はかかってきませんでした。「冷たい対応をされた」と立腹されたのかもしれません。

どんな時でも焦らずに気持ちに余裕を持って接客するように心がけていますが、なかなか難しいです。

2017–07–15

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冷えたお茶

毎日暑い日が続いています。
私の店では、この夏から来店されたお客さんに冷たいお茶を差し上げるサービスを始めました。
妻が担当してくれており、お茶を差し出した時にお客さんの表情が一気に緩みます。
経費はかかりますが、このサービスは続けたいと思います。

2017–07–16

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重いんや

「この自転車、重いんや」と、お客さんから修理を受けました。
最初は、タイヤの空気が減っているのかなと思いましたが、後輪がスムーズに回っていないことを発見。
ブレーキが擦れているのかなと思って、ケーブルを開放させましたが、軽く回した後輪は直ぐにピタッと止まります。
そこで、ハブ軸を分解することに。
スポーツ自転車と違って、一般自転車はハブ軸を調整できるまでの分解過程が多いのですが、手間がかかった分、ハブ軸は悪い状態から改善させることが出来ました。

2017–07–18

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サービス

私が開業の準備をしている時の話です。
知り合いの方から、「自転車屋さんをするなら、空気はサービスしないとダメよ」とアドバイスをいただきました。
サービスとは「無料」という意味で、飲食店にとっての「水」です。

今日、タイヤ・チューブ交換の仕事を受けました。
作業中、チェーンが大きく伸びていることに気が付きました。
そこで、「別に費用はかかりますが直した方が良いです」と言ったところ、
「じゃぁ、ついでにサービスしといて」と。

2017–07–22

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布施行

「空気を入れてください。」とお客さんが来店されました。
コンプレッサーで空気を入れ終わったところで、
「いくらですか?」とお客さん。
「空気は料金を頂いておりませんので」と言うと、お客さんはとても驚いた様子で「ありがとうございました」と口にされました。
私も「ありがとうございます」と言いました。

自転車屋という商売をやっているので、空気の無料サービスとは、損得勘定から考えれば、後の見返りを期待する営業行為なのかもしれません。
最初は、そう考えていました。
しかし、それでは先日の日記のように「サービス」がその語源通りになってしまうのが日本の悲しいところ。
そこで、私は自分自身の布施行としました。
そうすることで、自然に「ありがとうございます」と言えるのです。

2017–07–24

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自転車屋に見えない店

前後のバスケットを展示してみました。
もちろん、開業の時から在庫している商品でしたが、これまではバックヤードに置いていたのです。
その理由は、自転車屋らしからぬ店舗を目指して、ファサードからインサイドデザインにこだわってきたので、バスケットを展示すると、いかにも自転車屋らしくなってしまう… のです。

今日、来店されたお客さんが壁面の商品をじーっと見ていらっしゃいました。
ふと、お客さんの自転車を見るとバスケットが傷んでいます。
そこで、「バスケット、在庫していますよ」と声をかけたところ、
「えっ、どこにあるんですか?」とお客さん。

これまで多くのお客さんから「自転車屋さんに見えないお店ですね」と言われ、私もそれを目指してきましたが、いやいや、ちゃんと商売はしないといけないなぁと思った次第です。

2017–07–25

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品質と価格

注文を頂いた自転車を組み立てました。
いつものように、ハブ軸の回転を調整したのですが、この度は後輪の軸がひどい状態でした。
妻に「この軸、回転させてみて」と差し出したところ、指の力では回転させることが出来ずに、「なんで、なんで? どういうこと?」と驚いた様子でした。

自転車は、小売店が組み立てることを前提に販売されます。
メーカーも当然と考えているようです。
しかし、理想的な状態になるように組み立てるためには、写真の作業以外にも多くの手間と時間がかかります。

今日の自転車を組み立てるために、およそ150分かかりました。
その作業内容と時間を考えれば、一般自転車の僅かな利益率ではとても釣り合いません。

どの業界でも言えることですが、商品を販売するためには、品質を上げる、または、より価格を下げることになります。
消費者ユーザーは、生産社に品質を求め、販売店に安い価格を求めます。

未完成の商品を組み立てて販売する個人自転車店にとって、そこに大きな問題があるように思えます。

2017–07–26

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昼寝

とてものんびりした営業日でした。
最初のお客さんが来店されたのは15時を過ぎた頃で、それまでは読書と昼寝をしました。
最近は今日のような日が多いので、この日記も書くことが無くて、更新も滞りがち。
以前は、そんな日が続くと不安でイライラしたものでしたが、最近は昼寝が出来るほど、心安らぐコツをつかみました。

2017–07–31

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お盆期間は?

取引しているメーカーさんから、夏季休業日(お盆休み)の案内ファックスが届きました。
それによれば、なんと 7連休。

さて、私の店はお盆期間はどうしようかと、のんびり考えているところです。
昨年は通常通り営業しました。
これまで「お盆は仕事」と当然のように考えていましたが、今年は休もうと思っています。
妻に「どうしよう?」と相談したところ、「13日から16日まで休みにしたら?」という返事。
私にすれば、4日も休むなんて、お~、スゴイ。個人事業者なんだから自分で決められるし… と戸惑ております。

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