健康じてんしゃ店

2019

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商売のキホン
2019–12–01

この秋、自宅近くにあったアクアリウム店のあった場所が空店舗になりました。
私が自転車屋をやろうと決めた時と同じタイミングで新規オープンされたお店だったので、「廃業されたのかな?」と少し心配になりました。
ところが、先日の新聞に同店が掲載されている記事を発見。
それによれば、売上の多くがインターネット取引なので、実店舗の立地条件を考慮しなくても商売できるため、自宅近くに店舗を移転されたということでした。

商品を販売する場所は、実店舗からネットショップになっていくのでしょうか。
私の店では、自転車・用品の販売より、修理・サービスに力を入れています。
その結果、先月の物販は、カギ 2つ、冬用ハンドルカバー 1つ、虫ゴム 1つ、自転車 1台でした。

商品の販売に力を入れていないと、困ることがひとつあります。
それは、この業務日誌のネタがない…
商売のキホンは、人間の欲望を満たすことかもしれません。
その「欲望ネタ」が無いこの業務日誌をご愛読いただいている読者の皆さまに感謝します。

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不思議
2019–12–02

75歳以上の医療費負担の引き上げが検討されています。

自営業である我家の家計において最も大きな支出は、国民健康保険です。
その保険料のおかげで、年収からの控除額も大きくなって節税効果は抜群。
そのように所得税や地方税の節税方法はいくつもあるのですが、国民健康保険料については税金のような減額方法が限られているのです。
自営業にとって国民健康保険料を減額させる唯一の方法が「青色申告控除」だったのですが、それも来年以降から条件付きで改正されることが既に決まっています。
つまり、それだけ社会保障制度の財源確保と財政はひっ迫している状態なのかもしれません。

年金や医療に関する記事では「現役世代」という言葉が頻繁に出てきます。
サラリーマン時代は、高齢者になれば納付した年金を受給できるようになり、社会保険料の負担も減るので、なんとなく老後の気楽な生活に憧れていました。
しかし、自営業となり、50歳を迎え、現役世代を残すところ10年となった今、「現役世代に負担をかけない高齢者」という生き方に憧れ、年金の繰下げ受給70歳を人生の目標にしています。
そのためには、長く自営業を続けられるように、まずは健康が大切。

先日、かかりつけの病院にて、健康診断の結果報告を受けてきました。
「先生、どうでしたか?」
「ん~、不思議や…」
「不思議?」
「ぜーんぶ正常値やわ…(50歳なら)ひとつぐらいは外れるもんやけど」

健康な体に生んでくれた両親に感謝。

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久しぶりに
2019–12–03

自転車の注文をいただきました。
久しぶりだなぁと思って、前はいつだったんだろう?と調べてみれば、11月 1日でした。
自転車屋なので、自転車が売れるとやっぱり嬉しいです。

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南東向き
2019–12–05

綺麗な朝日が見える日が多くなってきました。

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想定外
2019–12–06

虫ゴム交換をするために空気を抜いた時、タイヤの中でバルブ根元のチューブが偏っていることに気が付きました。
そのままではパンクのリスクが高いので、知らぬふりは出来ませんでした。
「料金はかかりますが直した方がいいです」と説明したところ、承諾して頂きました。
緊急性がない想定外の修理は、申し出にくいものです。
損得ではなく、お客さんのためになる修理かどうか。それが大切だと思います。

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この前
2019–12–08

「後のタイヤに違和感があるんですけど…」と空気が少なくなった自転車が持ち込まれました。
後のタイヤを触ってみると、空気は完全に抜けていません。
続いて、前のタイヤも点検してみれば、ほぼ後輪と同じ空気圧でした。
その様子を見たお客さんは、 「この前、こちらで前タイヤ交換してもらったんですけど」と言われます。
ところがタイヤを見れば、私の店では取扱いのないブランド。
その事を説明したところ、「いや、何か交換してもらいました」と。

そこで、過去の作業記録を調べてみました。
分かったのは、前回の来店が2019年 8月 1日。
その時、交換したのは前後の虫ゴムと記されていました。
お客さんに聞けば、それ以来一度もタイヤに空気を入れていない…ということでした。

パンクしている可能性は限りなく低いと判断。
この度は、しっかり空気を入れて対応させていただきました。
直ぐにパンク修理を始めなくて良かった~

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トドメ
2019–12–09

後ハブ交換のためにホイールからタイヤを外したところ、チューブが偏ってバルブ部分で折れ曲った状態になっていました。
嫌な予感がしたので、その部分を伸ばして空気を入れてみると、折れ曲がったシワの一部から空気が漏れました。
持ち込まれた時はパンクしていなかったので、私が最後のトドメを刺したみたいです。

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シワシワ
2019–12–10

前タイヤがパンクした自転車が持ち込まれました。
完全に空気が抜けてしまったタイヤのバルブ付近を握ってみると、内部のチューブが大変なことになっていることが予想できました。
ホイールからタイヤを外してチューブを確認してみると、偏ってシワシワ状態になっていました。
チューブの状態はこちらからリンク ▶
空気が少ない状態で乗ったことが原因とお客さんに説明して、チューブを新品に交換しました。

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今日は
2019–12–13

数件の修理、無料のタイヤ空気入れ、クロスバイクの引き渡しがありました。
店舗の営業とは、不特定の人との関わりがある仕事であり、知人だけではなく、他人というところに、社会との繋がりがあると実感します。
だから、日々お客さんが来店されることに感謝します。

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期せずして
2019–12–14

自転車は、メーカーから未完成の状態で入荷するため、販売する前に組み立てる必要があります。
私は、特別なコダワリというより、基本に忠実に組み立てるようにしています。
ただ、その基本が、何が基本なんだか分からなくなる事があります。

この夏から始まったブリヂストン社ハンドルロックの点検・改修は、12月になっても続いています。
その作業では、写真のようにフレームからハンドル部分を抜きます。
写真の部品は、グリスが塗布されていませんでしたが、幸い錆びておらず、スムーズに抜き取ることが出来ました。
実は、グリスが塗布された形跡がない自転車は少なくありません。
フレームに貼られたシールで、販売店が分かってしまいます。
「錆びてハンドルを抜き取るのに苦労することがある」とメーカーの営業さんに話したところ、
「井藤さんはスポーツ自転車のショップ出身ですから、グリスを塗るのは当然でしょうが…」との返答でした。

日々、期せずして、同業者の仕事を見てしまっています。

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パンクしにくいタイヤ
2019–12–15

空気が抜けた自転車が持ち込まれました。
タイヤのラベルを見ると、いわゆるパンクしにくいタイヤです。
嫌な予感がしながらタイヤの中のチューブを覗いてみると、大きくズレて偏っている状態。
シワシワにはなっていませんでしたが、ぐぃーっとS字に…(説明しにくい)。
長期間引っ張られていたのが原因で、チューブが伸びてタイヤに収まらないサイズになっていました。
タイヤに収まらなくなったチューブの写真 ▶
パンクしにくいタイヤの場合、空気が少なくなっている事に気が付きにくく、チューブのトラブルが多いとお客さんに説明したところ、タイヤ・チューブ交換となりました。

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そろそろ
2019–12–16

今年も早いもので残すところ 2週間あまり。
個人事業者は年末決算なので、そろそろ準備をしないといけません。
まずは、棚卸から。
年末はいつまで営業しようかな。

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歯飛び
2019–12–19

歯飛びとは、チェーンがギヤに引っかからずにスキップする症状です。
スプロケットのトップギヤは、チェーンに引っかかる歯数が少ないので、摩耗したギヤに新品のチェーンを使用すると「歯飛び」の症状が出ます。
その場合、前のギヤはそのまま使用できることが多いのですが、極度に摩耗したギヤ(写真)では歯飛びの症状が出ました。

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ストーブ
2019–12–21

ストーブは、手をかざすと暖かいのが良いです。
決算に向けて、棚卸をぼちぼち始めました。

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お知らせ
2019–12–22

年末年始は、12月30日から 1月10日まで臨時休業とさせていただきます。

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男のロマン
2019–12–24

私の店は、ホワイトを基調にした内装です。
今年最初の営業日にペンキで補修して以来、あちこち汚れが目立ってきました。
そこで、今日は壁を白いペンキで補修することに。
まずは、工具をぶら下げている写真の場所から始めました。
使用頻度の高い工具を作業台の上に仮置きして、ペタペタと汚れの上から塗っていきます。
そこで気付いたのですが、それらの工具が壁の定位置にぶら下がっている状態からでは想像できないほどのボリュームでした。
もし、別の方法で工具を整理するなら、それは大変な事になると思います。
作業台の上に山積みになっている工具を見て、実は効率よく仕事をしているのだと、今さら気付いたのでした。

写真の工具を見たお客さん(男性)から、「男のロマンですね~」とよく言われます。

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年末の納車
2019–12–26

注文を頂いていた自転車が入荷しました。
いつもより緊張して段ボール箱から取り出して、まずは検品。
年末の納車は、キズなど不具合があった場合に、代替品の手配、納車までのスケジュールがきつくなります。
幸い、今日の自転車は問題なく組立完成しました。
営業が終ってから配達します。

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パンク
2019–12–27

空気が抜けてしまった自転車が修理で持ち込まれました。
タイヤの中のチューブを見れば、その表面はザラザラに削れて、その一部から空気が漏れていました。
タイヤの内側には、チューブの削りカスが大量にありました。
チューブの状態はこちら ▶
最も多い、典型的な空気不足によるパンクです。

以前、タイヤの空気が抜けた原因を調べたことがあり、空気不足は全体の26.5パーセントでした。
日頃の営業を通して、体感的には80パーセントぐらいあるように思っていたので、26.5パーセントという数字は意外に少ない結果でした。
来年は、虫ゴム劣化やタイヤバーストを除いたうえで、チューブに穴が開いたケースだけに特化して、空気不足が原因のパンクの数量を調査してみたいと思います。

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役割
2019–12–28

本日も空気不足のパンクで自転車が持ち込まれました。
チューブの状態はこちら ▶
自転車屋だからこそ、空気不足によるパンクを一般に周知させる役割があります。
その結果、仕事が減るかもしれませんが…

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自分の役割
2019–12–29

自転車活用推進法に基づき、2019年は「つくば霞ヶ浦りんりんロード」、「ビワイチ」、「しまなみ海道サイクリングロード」がナショナルサイクルルートとして認定されました。
現在は、各地方を代表するルートが検討されており、ここ姫路においても中播磨地域サイクルツーリズム協議会が設置され、モデルルートにおける安全対策、案内板、休憩所、サポート体制、ルートマップ作成などの取組が始まっています。
国が決めた法律を後ろ盾に、国土交通省大臣を本部長として、各自治体、土木事務所、そして警察署までもが一丸となって、サイクルツーリズムを普及促進させようとしている動きは、一昔前に自転車がマイナースポーツだった頃を知る者として感慨深いものがあります。

ひるがえって、生活の移動手段としての自転車に目を移せば、先のような具体的に実施された施策をニュースなどで知る機会はなかったように思われます。
私が最も危惧する事は、ネットショップで販売された自転車の安全性です。
・ハンドルが固定されていない。
・ブレーキのセッティング不良。
・ペダルが固定されていない。
・前輪が固定されていない。
それらは現実に起こっている事例で、いずれも安全性に直結する重要問題です。
先の法律でも、その目標及び実施すべき施策の中に、「自転車事故のない安全で安心な社会の実現」と目標にあります。
その項目に、「自転車の点検整備を促進するための広報啓発等の促進」とあり、自転車に携わる者が持つ資格「自転車技士」についてもその指標が具体的に記されています。
はたして、どうなるのか…

サイクルツーリズムとしての趣味性の高いスポーツ自転車。
生活の移動手段としての極めて身近な一般自転車 。
自転車屋を営む私は、後者の自転車を通して社会の役に立つように仕事をしています。
華やかなスポーツ自転車に対して、一般自転車の仕事は地味です。
その地味な仕事を通して、私は世の中の自転車を健康にしたいと目標を持つようになりました。
具体的には、「防ぐことが出来るパンク」が多い現実に対する広報啓発活動。
無料でタイヤに空気を入れるサービスは、その活動の一環です。
広報啓発としては、この業務日誌に「空気不足によるパンク」として書いてきました。
空気不足に関する問題点はまだまだあるので、来年はそれを指南できるように情報を発信していきたいと思います。

今年50歳になって、ようやく社会における自分の役割に気が付きました。
息子が名付けてくれた店名に恥じないよう、一般自転車を通して社会の役に立つ仕事を続けていきたいと思います。

本日は、2019年最終の営業日となります。
振り返れば、お客さんにご利用いただくことで日々営業を続けることが出来ました。
ありがとうございました。
新年は、11日より営業します。

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