2010–06–16

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ようやく市街地の西端にある旭橋までやってきました。橋の上からは、これから走る宮島街道の町の灯が川の向こうに見えました。
ここで左脚の膝に違和感を感じ始めます。

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21時過ぎ、宮島口に到着しました。
ここでもコンビニで休憩します。
左膝の違和感が痛みに変わってきた頃です。

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真っ暗になった国道 2号を進んでいきます。
膝の痛みはそれほどでもなく、またまだ走る気満々でした。
暗くて分かりませんでしたが、左側は砂浜のようです。走っていると波が打ち寄せる音が聞こえました。その海の向こうには要塞のような工場の明かりが輝いていました。

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岩国でコンビニ休憩。
昨年はここから欽明道路を走りましたが、今回は国道 2号をそのまま走ります。
大型トラックは近道の欽明道路を通っているので、国道 2号はものすごく静かで安全。町の明かりも少なく、場所によっては暗闇です。

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峠への上りが始まりました。
これまで平坦ばかりの走行で分かりませんでしたが、膝の具合は予想していたより深刻でした。
昨年はダンシングすると痛みがなく走れましたが、今回の膝痛は逆にペダルの上に立ってペダルが回せないのです。
シッティングではペダルを回すトルクが足らず、何度も停車して膝の具合を確かめます。あまりの苦痛に顔が歪みます。
広島までは全く大丈夫だったのに、膝痛は突然起こってしまいました···

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峠道は無情に続きます。

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何度も停車しながら、どうにか峠を越えることができました。
その後の下り途中に岩国からの欽明道路と合流。まだ下りは続いていましたが沿道にあったコンビニで休憩することに。

峠越えで膝の具合の悪さを自覚し、この時点で悔しいけれども下関まで走ることを断念しました。

できれば昨年の新南陽までは···と思いましたが、その手前の新幹線の駅である徳山まで走りたい、そう考えました。
コンビニからの下り道は脚を止めて走ります。
やがて、緩い傾斜の上りが始まりますが、膝が痛くペダルを回せません。徳山までまだ30キロ近くありましたが、それすら無理のように感じました。

写真の向こうに写っている灯りはガソリンスタンドです。それを目前にして何度も何度も停車しました。自転車のヘッドライトが照らすほんの数メートル先に進むことすら困難でした。
やっとのことで坂道を上り終え、下り坂は惰性で前進します。
しかし、再び現れた上り坂を目前にもう前へ進む気力は残っていませんでした。

徳山までも無理···

どうしようかと思ってGPSのマップを見ると、現在地の直ぐ近くに駅があるじゃありませんか!
暗くて全く分かりませんでした。GPSを頼りに駅に向かいます。

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動けなくなってしまった所の近くに運良くあったのが、この駅です。

昨年同様、輪行袋にロードバイクを納めて帰り仕度を整え、待合室のベンチで夜を明かしました。
動けなくなった場所の近くに駅があったことは幸運だったと思います。

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5時51分、徳山行きの始発列車がホームに入ってきました。
まるでプロのロードレースでみられるような、リタイヤ選手が乗る回収車のようです。

徳山駅からは新幹線で姫路へ。
9時には自宅に戻ることができました。

このたびのロングライドは、走行距離 323キロと、昨年よりも短く惨めな結果。
下関は、果てしなく遠い場所に思え、今回のリタイヤで再度挑戦する気持ちを失ってしまいました。

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