健康じてんしゃ店の業務日誌です
店の前に置いているバナーを替えました。
これまで「パンク修理」とプリントしたバナーを使っていましたが、お客さんから「パンク修理しかやっていないんですか?」と尋ねられることがよくありました。
店舗が完成して半年。
自転車店として認識されるようになってきたので、そろそろかな~と思って、妻がデザインしたバナーに替えたわけです。
写真は、今日の仕事です。
ロードバイクは、組立の依頼でした。
パーツ本来の性能を発揮させ、安全に乗っていただけるようにしっかり組み上げました。
手前のシティ車は、展示在庫の自転車です。前後ハブの回転にも手間をかけて、自転車専門店としてのプライドをもって、じっくりと組立作業中です。
長い時間、ぼ~っとお客さんを待っていました。
そこへ、男性のお客さんがパンク修理で来店。
私は自転車を受け取り、張り切って作業を始めました。
そこへ「虫ゴム下さい」と、年配の女性のお客さんが来店。
「ちょっとすみません」とパンクのお客さんに謝って、先に虫ゴムを販売します。
すると今度は「ゴム紐ありますか?」と別の女性のお客さんが来店。
「ちょっとすみません」と、再度パンクのお客さんに謝って、ゴム紐を会計をしているところに電話がかかってきました。
焦る気持ちを抑え、「すみません。後でかけ直します。」と言って電話の受話器を置き、その後、ようやくパンク修理を開始することが出来ました。
重なる時は、驚くほど重なります。
今日は、秋祭り本宮です。
店のすぐ北側の交差点は、4町の屋台の練り場となりました。
私は地元人ではないのですが、店のある東延末は小学校の校区。
したがって、懐かしい同級生に会うことが出来ました。
屋台の練り合わせでは、地元を中心に大勢の人で溢れ、道路は通行止め。
多くの方に店を見てもらえたと思います。
コンポを交換する作業を受けました。
まずは完成車に取り付けられている部品を外していきます。
ところが、ペダルとボトムブラケットで作業が止まりました。
ペダルは、形状の問題でパークツール社のPW-4が使えませんでした。
そこで、同じパークツール社のHCW-6に変更してペダルを外しました。
ボトムブラケットは、 シマノ社の純正工具 TL-FC36で回してみましたが、全く緩みませんでした。
そこで、写真のスピナーハンドルとTL-FC33に変更して再びトライしてみれば、「パキン!」という音とともに簡単に緩みました。
同じ部位に使う工具で、異なるタイプを複数用意しているものは少なくありません。
開業準備の時に、かなり多くの種類の工具を購入しましたが、今はそれらがとても役に立っています。
店の塗装を補修しました。
部分的な汚れや小キズが目立たないうちに、これまでも時々タッチアップ程度に補修してきました。
店の塗装は全て自分で塗ったので、タッチアップする度に重ね塗りの「味」が出てきたように思えます。
もし、これがクロス仕上だと汚くなる一方だったかもしれません。
今日は、白い塗装の他にも、入口の木戸、シャッターボックスもキズを補修しておきました。
「思い入れのある自転車なので、傷んでいますがオーバーホールをお願いします。」
開店すぐにクロスバイクを預かりました。
回転部分のグリスアップをはじめ、ボスフリー、変速機、チェーン、ブレーキ、ケーブル類の交換などなど、しっかり整備をさせていただきました。
「この前、こちらで修理してもらったら、タイヤに空気が入らなくなった」とお客さんが来店されました。
その修理とは「チューブ交換」で、使用したチューブは、IRC社の一般的なものでした。
お客さんが使用されるポンプを調べてみれば、口金のサイズがやや大きめ。
そこで、バルブの口を削ってポンプの口金と合うように加工しました。
日々、いろいろあります
写真の電動アシスト自転車のチューブを交換する作業がありました。
初めて来店される若い女性のお客さんでしたが、8月14日の日記に登場したおじいさんの電動アシスト自転車と同じ機種でした。
そのおじいさんの自転車を見た時、「タイヤ、チューブ交換が大変そう…」と思ったのですが、お客さんは違えど、その作業をやることになりました。
右側ハブ軸からモーターへ電気を供給するケーブルがあるため、通常の自転車と比べて手間がかかります。(ケーブルにはコネクターが備わっていましたが… )
おまけに、ハブ軸の回転を抑える部品がフレームのエンドに噛みこんでいたため、やや荒業でホイールを外しました。
「まぁ、なんでも経験」という気持ちで作業しましたが、正直つかれました。
でも、今回でコツが分かったので、次回はもうちょっとスムーズに出来そうです。
ブレーキのトラブルで自転車が持ち込まれました。
ブレーキとフレームを固定するためのバンドが無くなっていました。
おそらく、そのバンドを固定するボルト、ナットが緩んで欠落したと思われます。
その状態でブレーキを操作したため、リヤホイールの回転と共にブレーキ本体もグルッと回転、ブレーキケーブルは引きちぎれ、アウター受け部分も激しく損傷してしまったわけです。
おまけに、その強力な回転力のおかげで、ホイールにブレーキを固定しているナットが緩まない状態。
そこで、ナットとスパナを別のナットで外側から固定して、ブレーキ本体をハンマーでガンガン叩くことで緩めることが出来ました。(疲れた)
実は、数日前にも同じ症状の自転車が持ち込まれました。
滅多にない(頻繁にあってはいろいろな意味で問題)修理だと思うのですが、続く時は続くなぁ~と考えさせられました。
自転車安全整備店の登録を申請していたところ、写真のようなプラステックのプレート(店章)が送られてきました。
登録規定によれば、店章を事業所の見やすい場所に掲出しなければならないということになっていますが、デザインがデザインだけに、さてどこにしようか悩んでいます。
これまで多くの方から自転車保険の問い合わせを受けていました。
来月初め頃より、TSマーク自転車向け保険の取り扱いができると思います。
「鳥肌が立つ」デザインの店章を規定通り見やすい場所に掲出しました。
おまけに、これまた鳥肌モノの黄色いプレートも並べてみました。
そして、脚立から降りて、じーっと眺めてみます。
ゆるくて昭和なデザインと店舗の雰囲気が絶妙に調和して、これはこれで良いではないか … と。
新しいサインボードを設置しました。
私の店は道路に面しているため、サインボートの効果は想像していたより大きいことが分かりました。
自転車だけでなく、歩いている人も意外と多く、皆さんじーっとサインボードを見ながら店の前を通っていかれます。
新しいものは黒板に白い文字で、これまでより大きいサイズです。
文字を書くのは難しく、何度も書き直しました。
ブレーキの調子が悪いという女性のお客さんが来店されました。
見てみれば、ホイールとブレーキシューのクリアランスが大きくなっていました。
まずは、ブレーキワイヤーの固定位置を変えようとしたのですが、女性のお客さんにとってレバーの位置がグリップから離れ過ぎていました。
そこで、小さな手でも操作しやすいように、レバーをグリップに近づけてからワイヤーを固定しました。
夕方、若い女性のお客さんが来店。段差を越えると前のカゴがガタガタ音がするということでした。
見てみれば、ヘッドの上ナットが大きく緩んでいました。
そこで、ヘッドのベアリングの回転を調整してから、ナットをしっかり固定しました。
自転車屋といえばパンク修理が多いものです。
そのような中で、今日のように些細なことでも修理に来店していただけると、歴史の浅い私の店にとっては、本当にうれしいものです。
昨晩、営業を終えてから、お客さんの自宅へ修理のために自転車を引き取りに行きました。
「走りが重い」という症状です。
朝一番、その自転車を落ち着いてみたところ、内装3段のリヤハブに大きなガタがあり、後ホイールがグラグラ状態でした。
さらに、写真ドライバー先のボルトが欠落して、常時ブレーキがかかった状態になっていました。
そこで、内部のユニットを外してベアリング部をチェック。幸い損傷はなく一安心。
欠落していたボルト、ナットも装着し、最後にブレーキ調整をして作業は完了しました。
まだまだ新しい自転車でしたが、なぜそうなったのか不思議です。
昨年、開業の準備の中で、仕事に使う工具を買い揃えている時、あまりにもたくさんあり過ぎて、頭が混乱した事を覚えています。
その過程で勢いで買ってしまったのが写真の工具です。
後ろ車輪にあるギヤを固定しているリングを装着するための工具ですが、すっかりその存在を忘れていたため、指の力だけで装着していました(これまでやってきた方法)。
ある作業の中で、その工具の存在を思い出したので試しに使ってみました。
そうしたら、全く労せず短時間で作業終了。
「こんな便利な工具だったら、早く使っていたら良かった」と感動しまくり。
工具に限ったことではありませんが、保守的ではいけないなぁ~と思った一件でした。