業務日誌

健康じてんしゃ店の業務日誌です

2018

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2018–04–01

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いろいろな工具

写真は、リヤホイールがスムーズに回転しない自転車でした。
「ブレーキの調整不良かな?」と考え、ワイヤーを解除しましたが解決せず。
後ハブ軸のベアリング調整は問題ありません。
最後に、フレームのエンドに狙いを定めて、写真の工具をセットしてみたところ、逆ハの字になっていました。
写真は、修整作業を終えたところです。
この後、ホイールをセットしてみれば、ホイールはスムーズに回転しました。

写真の工具、来店されたお客さんから「何に使うんですか?」とよく質問されます。
通常、クロモリフレームに使う工具ですが、一般車に使ったのは初めての経験となりました。

2018–04–09

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お疲れさまでした

定年のない自営業。
「いつまで仕事ができるのかな」と思うことがあります。
とりあえず、70歳? 75歳? と、引退する具体的な年齢を考えてみたりするのですが、右手が腱鞘炎で使えなくなるまで働きたいものです。

店の近所にお弁当屋さんがあります。
ご高齢のおじいさんが経営されてるのですが、今月21日をもって閉店されるそうです。
「店、やめるんですか?」と私が尋ねれば、
「もう、疲れたわ」とご主人。

お疲れさまでした。

2018–04–10

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ワックス

自転車の組立(多くありませんが)や修理などの作業の他にも、仕入、経理、POP制作、掃除などなど、やらなければいけない仕事はたくさんあります。
しかも、それらは全て妻とふたりでこなします。

今日は、前から気になっていた床をメンテナンスしました。
開業して  2年が経ち、床の傷が目立ち始めので、ワックスを塗ることに。
といっても、店内全ての物を出す気力はとてもないので、椅子周辺をコソコソっと塗っただけでおしまい。
ワックスは、塗ってから乾燥させないといけないと聞いたので営業が終った後にもう少し塗るつもりです。

4月も中旬に差し掛かり、午後から店内に西日が差し込むようになりました。

2018–04–12

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大きなバスケット

証券会社、金融機関、メーカーの営業さんが外回りに乗られている自転車のパンク修理を時々受けることがあります。
店の場所が姫路駅に近いため、そのような自転車の修理が入るのかもしれません。

業務用として使われているそれらの自転車は、業務カバンを入れるための大型の前バスケット(安価)に変更されていることが多く、それらのほとんどが積載重量オーバーのため破損しています。
そんな自転車に乗っていたら、気分は後ろ向きになり、業務に支障が出るのでは?と心配してしまうほどです。

以前、前バスケットが大破してしまった自転車に乗られている証券会社の営業さんに、「重い荷物は後バスケットの方が良いのでは?」と改善提案を申し入れたのですが、聞き入れてもらえませんでした。

何気なく、店にあった写真の「トートボックス」を見ていると、 「これ、業務用に最適やんか!」と思ってしまいました。

2018–04–13

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植木さん

写真の植木さん(名前が分からない)、陽の当たる方だけモリモリしてきたので、180度回転しておきました。
その後は、気合を入れて窓ガラスを磨きます。
お客さんを迎えるのだから、自転車屋といえども、店はきれいな方が良いと思っています。

2018–04–14

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利他

小さな店なので、「これだけしかないんですか?」と、少ない展示車に驚かれるお客さんは少なくありません。
だから、店の収入は、新車販売より修理の割合が大きくなります。
少し傷んだ自転車、乗れなくなった自転車を修理して、元気な状態に戻す仕事はやりがいがあります。
長く、大切に乗り続けることで、自転車に愛着を持ってもらえたら、自転車屋として嬉しく思います。

今日は、3台の自転車を直して、1台の自転車に空気を入れました。
タイヤに空気を入れるのは、無料で受けています。
生活のためには収入が必要で、収入を得て目的を果たす場合、その目的は、人によって様々だと思います。
私の目的もいろいろありますが、そのうちのひとつに、たくさんの自転車に空気を入れる事、つまり、自転車を通じて人の役に立つ事です。

2018–04–15

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のれん

西日対策として、のれんをぶら下げました。
これから半年お世話になります。

2018–04–16

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なんとかなる

「パンクした自転車があるので来てほしい」

坊主町より電話がありました。
姫路生まれの私ですが、「坊主町ってどこ?」と調べてみれば、姫路城の北側。ただし、城下町を区切る細い道路は一方通行が多く、店からお客さんの自宅までの運転は、坊主町を初めて訪れる私にとって気が抜けないものでした。

業種を問わず、店を営む店主たるもの、決めた日時に営業して、そこに居る事そのものが仕事です。
店を離れているの間にお客さんが来店されると、ご迷惑をかけてしまいます。
それは分かっているのですが、何とかなりそうな状況の場合、私は店を離れます。
そんな時は、不思議と何とかなっています。

2018–04–18

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おでかけ

妻と一緒に、大山へドライブ旅行へ行ってきました…続きはこちら >>

2018–04–21

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引き出し

持ち込まれたロードバイクを点検している時、フロントホイールが斜めにセットされている事に気が付きました。

自転車屋は、経験職業です。
つまり、多くの作業は、これまでの経験から判断をして、何をすべきか決めます。
この度は、クリックレリーズを解除した状態でもホイールは斜めになっていたため、これまでの経験から、写真のバネが逆に入っていると判断しました。

まずは、クイックレリーズをハブから外します。
ところが、逆に入っているだろうと想定していたバネは、正しく収まっていました。
「あれ、何で??」と想定外の事態に手が止まります。
そこで、落ち着いて各部を注意深く観察。

原因を見つけるのに時間は要しませんでした。
写真のバネに何やら小物が付いていることに気づきました。
手に取って見れば、それは小さなマグネット。
それが、フォークエンドとハブ軸の間に挟まって、ホイールが斜めになっていたのでした。

今日、新しい経験をして、また自転車屋としての引き出しを増やすことが出来ました。

2018–04–23

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時間外の営業

私の店の営業時間は、午前10時から19時です。

一般車を扱う個人の自転車屋としては、もっと早い時刻から営業を始めて、もっと遅くまで営業すべきかもしれません。
しかし、この短い営業時間のおかげで、より多くのお客さんに対応できています。

「自転車がパンクしたので来てほしい」と電話があったのが 2日前。
当日にお客さんの自宅まで行って自転車を預かり、翌日の開店時間前にお客さんの自宅へ自転車を届けました。
そのように、営業時間の前後にお客さんに自宅まで自転車を引取り、配達するには、現在の営業時間がベストです。

今日、「自転車が乗れない状態なので自宅へ来てほしい」と電話がありました。
「今から伺ってもよろしいですか?」と尋ねれば、
「今は自宅にいません」とお客さん。
「では、店の営業が終って、19時30分頃はどうでしょうか?」と尋ねれば、
「16時半から17時までの間に来てほしい」と。

あいにく、その時間は留守役の妻の都合が悪いため、お客さんの自宅へ行くことが出来ません。
「申し訳ございません」とお客さん謝り、歩いて来店していただくことになりました。

困っていらっしゃるお客さんに対応できない時は、大変申し訳ない気持ちになります。
妻と 2人でやっている小さな自転車屋なので、今日は自分たちの限界を感じてしまいました。

2018–04–24

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大切なもの

雨の営業日、2台の自転車を組み立てました。
私の店は、今日組み立てた分を入れて、6台の自転車を展示しています。
とても少ない在庫ですが、大切に使っている工具で丁寧に組み上げたものばかりです。

自転車に限らず、私たちが暮らす生活には、安い物が溢れ、安さが求められています。
それによって、心のこもった大切なものが失われてしまっているように思えます。

2018–04–26

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植木さん

シャッター前にある植木さん(名前が分からない)は、寒さに負けて葉の緑が失われてしまったため、冬に全ての葉をもぎ取りました。
春の兆しを感じる頃になっても若葉が出る気配はなく、暖かくなった今月から陽の当たる屋外に移して、若葉が出ないか毎日観察しているところです。

今朝、出勤して、植木さんの枝先をじーっと見ていると、小さな緑色の何かがプチプチと出ていました。
すると、そこへ近所の生花店「テラモト」さんが声をかけてこられました。

「それ、寒さに弱いからアカンかもなぁ。処分したろか?」
「いやいや、何か緑色のプチプチしたもんが出てきてるんですよ」
「それやったら、いっぱい水あげて、雨の日は濡らしてあげてみて」
「ありがとうございます!」

自転車屋の私が、ボロボロの自転車を見て気になるように、生花店のテラモトさんも、やはり、葉の出てこない我が家の植木さんが気になっていたのかもしれません。

2018–04–27

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今年最初の…

支払いが続く月末。
今日は、光熱費、通信費などが口座から引き落とされて、ドドドッとお金が消えてゆくのも、来月末までひと休み。
実は、昨年末を最後に家計にお金を入れていませんでしたが、今月の残高を見て、今年最初の生活費を家計に入れました。

自営業ゆえに、収入は、定額かつ定期的に入ってくるという概念がなくなり、その分、しっかり家計をコントロールしないと大変なことになります。
だから、我が家の家計簿は複式簿記!

2018–04–29

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分かりにくい店

「こちらの店は、電柱に隠れていて、直ぐ近くまで来ても道路から見えないので場所が分かりにくいですね。のぼりが見えたから自転車屋さんがあると気が付いたけど… 」

私の店を探しても見つからず、通りすがりの人に尋ねて、ようやく来店されたお客さんから、道路から店舗が見えないと言われました。
店先に出している緑色のバナー(一昨日の日記参照)は、「初めて訪れる人にとって自転車屋だと分からないから、デザインを変えた方がいい」とも言われました。

電柱の他にも、店舗近くに駐車されている車があると、道路から店舗が見えなくなる要因となりますが、なるべく気にしないようにしています。
店舗を目立たせるためにやっている事といえば、日没前から営業終了後の21時まで、定休日を含めて、軒下の照明を点灯させているぐらいです。
店舗というのは、初めて訪れるお客さんにとって場所が分かりやすいようにすべきとは分かっているのですが、いろいろと難しいですね。

今日は、お客さんからアドバイスを頂いて、のぼりの位置をやや前方に移動させました。

2018–04–30

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下町の自転車屋

自転車の修理は、やっていて楽しい仕事のひとつです。
調整や部品の交換によって、自転車の機能を戻す過程では、いろいろな事があります。
今日、依頼された修理を終えた後に試走したところ、ブレーキ時に異音がしました。
調べてみれば、ブレーキシューの表面に金属片のようなものを発見。
小さな異物が刺さっているのかなと、ホジホジ、ほじってみれば、写真のような状態になりました。

高性能なロードバイクを扱う仕事とは違うところに、下町の自転車屋のやりがいがあります。

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