業務日誌

健康じてんしゃ店の業務日誌です

2018

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2018–08–02

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衰退と再燃

カーボンフレームのロードバイクのチューブを交換しました。
使用したチューブは、タイヤと同じメーカーの写真の商品です。
時代は変わったなぁ…と思うのは、箱に印刷されている 23~28 というサイズ表記。
実際に、チューブを装着したタイヤサイズもまた 700×28C でした。
私が初めてロードバイクを購入した時(1980年代)は、WOタイヤはミシュランから販売されたばかりの頃で、チューブラーが当たり前でした。
それが今や、25Cが標準となり、28Cのロード用タイヤも「あり」なのですから、23Cの細いタイヤは過去のモノになってしまうのかと思ってしまいます。

ところが、そうでもないようです。
最近ロードバイクを始められたお客さんから、「初めてタイヤを交換してみようと思うのですが、何が良いですか?」と質問されました。
私は、ごく一般的な説明を話したところ、「23Cって、どうなんですか?」とお客さん。
そこで、タイヤの幅が太くなった経緯を説明しましたが、結局、お客さんは新しいタイヤのサイズに「23C」を選ばれました。

徐々に衰退したカセットテープやレコード、クロモリ製ロード、チューブラータイヤのブームが再燃しているように、23Cサイズのタイヤも無くなることはないのかなと思える一件でした。

2018–08–04

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自転車屋のプライド

なじみのオジサンが、パンク修理で自転車を持ち込まれました。
これまで、何度もパンク修理をした自転車です。

最初のパンクでは、チューブの傷みが激しく、新品のチューブ交換を勧めましたが、「お金ないから修理で直して!」と…
仕方なく「その場しのぎ」の修理をしました。

数か月後、案の定、再び同じ個所がパンク。
しかし、「お金ないから修理で直して!」とオジサン。
その時は強く説得しましたが、オジサンの勢いに負けて、不本意にもパッチの上にパッチを貼って、私は心の中で泣きました。

そして、この度は…、
自転車屋のプライドを捨て、もう何も言わずにパンク修理しました。
オジサンは、満足されて帰られました。

2018–08–06

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老眼

昨日、マウンテンバイクのフレームと部品が持ち込まれました。

ほぼ全てのコンポは、お客さんによって取り外されていましたが、ボトムブラケットが外れないという事でした。
そこで、専用ツールをガッチリ固定し、モンキーレンチに差し込んだ延長棒を手に持って慎重に回してみました。

固着したボトムブラケットは、労することなく腕の力だけで緩みましたが、その緩み方が通常ではありません。
ワンをいくら回しても回転が重く、時間をかけて外れたカートリッジタイプのボトムブラケットは熱を持っており、ネジは傷んでおりました。
アルミ製の右ワンのネジ山が、フレーム側にこびり付いた状態でした。

そこで、久しぶりにBB用タップ工具を取り出します。
ところが、 工具にプリントされている左右表示の文字が小さく、老眼気味の私はそれを判別することが出来ず、確率 1/2 の懸けを外してしまいました。
その後、気を取り直してタップを通したところ、写真のようにネジ山をきれいにさらえる事ができました。

2018–08–11

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コト

これまで小売店で販売されていた学校の制服が、一部において製造メーカー直販になると、テレビで見ました。
購入に際して問題となる採寸は、インターネットでアドバイスを受けるそうです。

「ネット通販に対して小売業界はどう対抗するのか」という記事も目にしたことがあります。
それによれば、小売業界は「モノ」ではなく「コト」を売ることで生き残るそうです。

自転車業界では、ネット通販専門業者だけでなく、大型量販店も自転車のネット通販をやっています。

では、私の店のような下町の自転車屋にとって、「モノ」ではなく「コト」とは何なんだろう?と思っているところに、後タイヤの空気が抜けた自転車が持ち込まれました。

後タイヤを見れば、トレッド面のゴムが擦り減っていたため、タイヤ・チューブ交換となりました。
作業が終って反対側の前タイヤを見れば、すでにトレッド面のゴムは擦り減っており、直ぐに交換が必要な状態でした。

「お客さん、バーストしそうです!」
「空気が抜けてないんで、コトが起きてから来ます」

「コト」が起きてからでは遅いのですが…

2018–08–14

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お盆期間

2日前より、とてものんびりした営業日が続いています。
それでもパンク修理が数件あり、数人のお客さんから、
「店が開いていて良かった」
「店が開いているように、神様に祈りながら来たんですよ」
と、とても感謝されました。
それを聞いて、自転車屋として少しは社会の役に立てたかなと、ちょっと嬉しくなりました。

2018–08–17

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今日は疲れた…

一週間前に後タイヤ・チューブを交換した自転車のお客さんから電話がかかってきました。

「パンクしたんですけど…、職場まで来てもらえませんか?」

営業中でしたが、とにかく直ぐにお客さんのところへ急行することにしました。
車を運転して、教えていただいた住所に到着。
間もなく自転車を押してお客さんが出てこられ、交換したばかりの後タイヤを見れば、完全に空気が抜けてしまっている状態でした。

車に自転車を載せ、店に戻ってチューブを点検してみれば、写真の箇所から空気が漏れていました。
これは、チューブ不良です。
そこで、ワンランク上のチューブに交換。
再び、超特急でお客さんの職場まで自転車を届けました。

お客さんには、「この度は申し訳ありませんでした」と平謝り。
今日は、疲れました。

後日、直ぐにメーカーさんよりワンランク上のチューブ代替品を送っていただきました。

2018–08–23

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自転車の修理中に、後から来店されたお客さんから空気を入れてほしいと依頼を受けることがよくあります。
先のお客さんの修理が終わってから空気を入れるべきところですが、私は修理のお客さんにお願いして、先に空気を入れさせてもらっています。
全てのお客さんは、「いいいですよ、どうぞ。」と笑顔で言われます。
空気のお客さんと私は、「ありがとうございます」とお礼を言います。
このような、人と人とのふれあいの場面が、私は好きです。

2018–08–25

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店づくり

店内に、白いペンキで塗った大きな壁面があります。
これまでそのスペースを積極的に活用することはありませんでした。
今日、そこにTシャツをぶら下げてみました。
「これは、なかなか良いかな」と、自分では気に入っています。
店内の装飾をあれこれ考えるのは楽しいです。

2018–08–27

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シングルギヤ

ジャイアント社のクロスバイクに乗られているお客さんから、前のギヤを 3段からシングル、ホイールをロードバイク用に変更する依頼を受けました。
必要な部品は先週末に入荷し、今日それらを組付ける作業を行いました。

ゴチャゴチャっとしていたトリプルギヤのクランク周辺が、シンプルなシングルギヤとなり、変速機も無くなって、見た目はとてもスッキリ。
ロードバイク用のホイールの効果もあってか、試乗してみると軽快な乗り味に「これはアリやなぁ」と思わずニンマリしました。

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