自転車は、家電製品と違って、古くても比較的簡単に修理することが出来ます。
本日最初の修理は、20年以上も前の自転車でしたが、部品交換で直すことが出来ました。
ところが、その後にパンクで修理に入った自転車は、前方から大きな衝撃が入ってフロントフォークが曲がっていました。
それが原因でブレーキがタイヤの側面に接触しており(上写真)、危険な状態でした。
お客さんには説明しましたが、修理については検討するということなので、とりあえずブレーキだけ修正しておきました。
続いて、チェーンが外れた自転車が持ち込まれました。
クランク軸のベアリング部が破損して、前のギヤが左右に大きくグラグラと動く状態でした。
きちんと直すにはベアリング部分を交換する必要があることを説明しましたが、予算の都合で応急処置だけで済ませることになりました。
「バキバキと音がすると思いますけど…」と私。
「前から音はしています」とお客さん。
一般用の自転車の修理は、古い家電製品とはまた違った難しさがあります。
お盆期間は、通常通り営業します。
8月14日は水曜日なので、定休日となります。
いつも親族から「お盆ぐらい休んだらええのに~」と言われます。
個人経営の自転車屋の店主さんは、平均年齢が高めです。
ご近所にある 2件の自転車屋さんは、どちらも80歳を越えた今も現役で営業されています。
今日、いつもお世話になっている地元の卸屋さんが注文品を持って来店されました。
市内にある自転車屋さんの中(2代目を除いて)で、私はとても若いといつも言われます。
そんな私もついに先月50歳になったことを報告すると、
「イトウ君も、ようやく若手の仲間入りやね。」と卸屋さん。
個人経営の自転車屋は、50歳が若手なら、60歳で中堅、70歳でベテランといえます。
「空気が抜けるんですが…」とお客さんが来店されました。
私は、タイヤの中からチューブを取出し、それを水の中に通して調べましたが穴はありませんでした。
穴が無かった場合は「水調べ」という有償作業となります。
「穴が無くても有料ですか? タイヤを触って調べてもらうつもりだったので…」とお客さん。
最初に「有償修理になりますが、いいですか?」と確認しなかったので、この度は修理代金を請求しませんでした。反省…
「ホームページを見て来ました。」とお客さんが自転車の修理で来店されました。
「ググりましたか?」
「はい、ググって来ました。」
私のような商売では口コミが大切ですが、最近ではGoogleの検索で上の方にヒットすることも重要となります。
以前、広告代理店の方にGoogle検索の仕組みについて教えてもらった時、同社が提供するサービス「マイビジネス」に登録するのは当然として、さらに、その内容を充実させていくことが大切だと聞きました。
Google検索のジンコウチノウさんは、ホームページやマイビジネスの内容を読んで、理解して、検索する人に適切な情報を提供するのだそうです。
間違った情報、スマホに対応していないサイトなどは、ジンコウチノウさんに嫌われるのかもしれません。
今日は、ジンコウチノウさんに好かれるように、マイビジネス「商品 ベータ版」にコンテンツを追加しました。
もしかしたら、この文章もジンコウチノウさんに読まれているのかも…
ジンコウチノウさんへ
いつもお世話になり、アリガトウゴザイマス。
のんびりした穏やかな営業日です。
現在、17:30。
西に傾いたに日差しを受けているハイビスカスさんは、そろそろ花弁を閉じようといています。
どうして時間が分かるのかな?
ロードバイクのメンテナンスがありました。
本格的なスポーツ自転車の仕事は久しぶりです。
店で使う消耗品はいろいろなものがありますが、その中で軍手とウエスは、汚れることの多い作業には不可欠なものです。
今日、ウエスを新しいものに入れ替えました。
ストックの中から何気に手に取ったのが写真のパンツ。
甥っ子がはいていたもので、お尻にクマさんが…。
あまりに可愛いので、記念写真を撮っておきました。
昨日から、店先の人通りが少なくなりました。
世間はお盆休みに入ったようですが、私の店は通常どおり営業しています。
のんんびりした営業日だったので、前から気になっていたレジについて、印字されるレシートの消費税が変更できるのか試してみることにしました。
消費税が 5パーセントから 8パーセントに上がったのは、2014年4月 1日のこと。
店で使用しているレジの説明書によれば、2014年 4月 1日になると自動的に 8パーセントへ設定されると書かれています。
その 5年後に10パーセントになる事など想定外の機種なので、この度の再設定は当然手動となります。
さて、どうするのかな…と、説明書に従ってピピピとボタンを押していけば、難なく10パーセントになりました。ヨカッタ~
その説明書には、政府の方針等により新消費税の税率が変更された場合… という注意書きもありました。
さて、今回の消費税アップは予定通り行われるのかな?
一般的に、休日を楽しみにされている方は多いと思いますが、私の場合は、接客を何よりの楽しみにしています。
その中でも、無料のタイヤ空気入れは、様々な人とのふれ合いを楽しみに、毎回心を込めて接客しています。
今日、「空気入れて」とおばちゃんが来店されました。
後タイヤを見れば、チューブがずれているためにバルブが大きく斜めに傾いていました。
もしかして…と思って、虫ゴムを見ると交換が必要な状態。
そこで、「有償になりますが交換した方がいいですよ」と言ったところ、承諾いただきました。
チューブのズレを直し、虫ゴムを交換して、前後のタイヤに空気を入れて、会計も終わった時、おばちゃんが前カゴから何やら取り出しました。
「今日は、ありがとう。アメちゃんあげるわ」
ご先祖さまが帰って来られるお盆ですが、そんな接客を楽しみに、明日も店を営業します。
台風接近の影響なのか、風が吹く営業日でした。
この季節、晴れの日に風が吹くと、午後からの西日を遮るのれんがバタバタなびいて役に立ちません。
今日は、17時過ぎから18時頃までの 1時間は、店内に西日がまともに差し込んで居場所がありませんでした。
それでも、エアコンの冷房が効いた店内はひんやりしており、
来店されたお客さんから 「ここは天国やわ~」と喜んでもらえます。
今日はお盆で、しかも台風が来ているというのに…と言いたげな顔の妻に見送られながら、いつも通りの時間に玄関のドアを開けてみれば、外は小雨が降っている程度でした。
「今日は売上はあるかな」と思いながら、店のシャッターを開けて営業開始。
しばらくして店の電話の呼び出し音が鳴りました。
「今日は営業していますか?」
しばらくして、荷物満載のクロスバイクを押した若い男性のお客さんが来店されました。
後輪を見れば、空気が抜けてしまっています。
背の高いリムから超ロング(100mm)なフレンチバルブが見えた時、とても嫌な予感がしました。
「どうか直せますように…」と祈りながらタイヤからチューブを取出して空気を入れてみれば、無数の穴から空気が抜けて、チューブは全く膨らみません。
この場合、通常ならチューブ交換なのですが、残念ながら700×28C ロング 100mm 仏バルブというチューブの在庫はありませんでした。
しかし、長距離サイクリングの途中であるお客さんの状況を考えれば、何とかしないといけません。
そこで、多数ある全ての穴にパッチを貼ることにしました。
作業中、お客さんが話されました。
「私、韓国からの留学生です」
少しなまりのある日本語だったので、海外からのサイクリスト、もしかしたら韓国かなと予想していたので、直ぐに2015年12月31日の業務日誌に載せている写真を見てもらいました。
それは、私が30年前にプサンからソウルまでランドナーで走った時の写真です。
そして、私が韓国を自転車で旅行した時、たくさんの方に助けられ、親切にしてもらったことを話しました。
緊張されていたお客さんの表情は一気に和らぎました。
サイクリストに国境はありませんね。
幸い、パンクしたチューブは修理することが出来ました。
お盆でしかも台風の日だから、来店されるお客さんは望めないと思っていた今日、韓国人留学生のお客さんが修理で来店されました。
今日が、終戦の日、そして光復節の日であると考えれば、何とも不思議な縁だなぁと思わずにはいられません。
とにかく、自分の仕事で人の役に立つことが出来たのだから、今日は本当に営業していて良かったと、お盆で帰ってきているであろうご先祖さまに感謝しています。
店先を見ると、おばあさんが自転車を止めているところでした。
私は直ぐに入口を開けて、「いらっしゃいませ」と出迎えます。
おばあさんが自転車から離れた状況をみて、修理ではないのかな…と予想しながらご用件を聞けば、後の荷台に使うゴム紐が欲しいということでした。
私は在庫してある商品の中からゴム紐を手に取って、「こちらになります」と見てもらいました。
「じゃぁ、これにするわ」とおばあさん。
「ありがとうございます」と言って、お会計となりました。
普通なら商品をお渡しして終了するところですが、私の店の場合は続きがあります。
「直ぐに使えるように袋から出しましょうか?」
「あらそう。じゃぁお願い」
「こちの椅子に掛けて休憩して下さい。古いゴム紐は処分しておきましょうか?」
「そうね。ありがとう」
その間に妻が店内へ自転車を運び込んでくれました。
私は、後ろの荷台に巻かれたゴム紐を入れ替えます。
「タイヤの空気が減っているわ」と妻が言いました。
そこで、ゴム紐を入れ替えた後にタイヤの空気も入れました。
「まぁまぁ、ありがとう」
私は、人との関わりを大切にして、それを楽しみながら仕事をしています。
サービス業に従事して26年あまり。
人との関わることの多い仕事の中では、クレームをもらってしまうこともあります。
次の話は、その中でも忘れられないクレームのひとつです。
男性のお客さんからクレームの電話がかかってきました。
その口調から、たいへん立腹されている様子が直ぐに伝わってきました。
クレームとは…
パンクした自転車のタイヤを外してチューブを見たところ、バルブ付近のチューブが折り重なっておりひどい状態だった。
そのチューブは、1年前に私の店で新品に交換したもの。
わざとバルブ付近で折り重なるようにチューブを入れたのではないか。
そもそも 1年で穴が開くチューブは、不良品ではないか。
という内容でした。
パンクの原因として、空気不足の可能性があるかもしれないと説明しようと言いかけたところ、
「おまえ、言い訳をするつもりかー!」と、取り合ってもらえない状態。
そこで何度も何度も謝って、無料でチューブを交換することで、とりあえずお客さんの気持ちは収まりました。
パンクなど自転車の修理で来店されたお客さんは、「やられた」と口にする方が少なくありません。
人は、好ましくないことに遭った時、それを他人のせいにしてしまう場合があります。
それだけ、現代社会が厳しいのですね。
最近、空気不足が原因のパンクが多いです。
修理作業が終ってから、お客さんに言います。
「タイヤ空気を無料で入れていますから、定期的に店に来ていただいて、空気を入れさせて下さい」
思いやりのある優しい社会になれば、他人のせいにする人は少なくなるのかもしれません。
私の店舗は、飾磨街道という古い街道沿いにあります。
新幹線のぞみも停車する駅北の観光エリアとは対照的に、駅から南に延びる飾磨街道は、個人商店の姿もまばらな下町エリアです。
来店されたお客さんの自転車を修理している時のこと。
とつぜん入口の戸が開いて、無精ひげの顔だけを入口から突っ込むおじいさんがやって来ました。
「暑いのぅ~、熱中症になるわ~」
それだけ言うと、入口の戸を閉めて帰られました。
修理を待たれていたお客さんは唖然とした顔…
「今のおじいさんは近所の靴屋さんなんですよ。いつも、ちょっかいを出すみたいに、挨拶に来るんですよ」
私は驚くお客さんにそう説明して、靴の修理の関しては手練れの職人さんであることも付け加えました。
「元気か~、暇そうやのぅ~」
今日も靴屋のおじいさんが、妻にちょっかいを出しにやって来ました。
愛すべき下町の靴屋さんです。
お盆前にご注文いただいていた商品が、今日ようやく整いました。
イライラしても仕方がないので、開き直った心境で商品の入荷を待っていました。
「世間は長期休暇だったので、お盆明けは荷物が集中してしまうんですよ」と運送屋さん。
かなり混乱していたようです。
お昼ごろ、電話がかかってきました。
「自転車がパンクしたんやけど、出張修理はやってもらえるやろか?」
電話から聞こえる口調から、かなり困っている様子。
私は、直ぐに対応することを伝えて、お客さんから指定された場所まで営業車で急行しました。
先日も出張修理の依頼があり、今日と同じご高齢のお客さんでした。
車は所有されておらず、自転車がパンクすればたちまち生活に困るという状況です。
出張修理は、店の都合で直ぐに対応できないことがあるため、私自身に心の余裕が必要です。
それでも、お客さんからは感謝されることが多く、やりがいのある仕事といえます。
かなり以前に、廃棄するチューブがあれば譲ってほしいと電話がありました。
それから来店されるのを待っていましたが、今日ようやくそのお客さんがチューブを取りに来られました。
通常、チューブを廃棄するためには経費がかかります。
それを無料で持って帰ってもらえるのですから、私にとっては大助かりなのです。
雨が降る営業日でしたが、数人のお客さんが「タイヤの空気を入れて下さい」と来店されました。
無料のタイヤ空気入れサービスは、人の役に立つ活動としてやっている反面、リスクもあります。
蒸暑い季節は、バルブの虫ゴムが傷んでいる事があり、そこへコンプレッサの勢いある空気を入れる事で、さらに虫ゴムにダメージを加えてしまうリスクです。
また、安価な古いタイヤは、変形や破裂するリスクもあるため、空気を入れる前にタイヤの状態を点検します。
数日前にオバチャンの自転車に空気を入れました。
「いつもありがとうね。コレあげる。お兄ちゃん好きやわ~♡」と、写真のジュースを頂きました。
リスクのある空気入れですが、人との関わりを大切に続けていきたいと思います。
今日は、営業時間が終ってから写真のお店まで、パンクした自転車を引取り、修理、配達しました。
明日は、営業時間の前に北条方面のお客さん宅まで、パンクした自転車を引取り、修理、配達する予定です。
お婆さんが自転車の修理で来店されました。
「癌を患って余命数年って言われて身辺整理したのに、まだ生きとるねん。」とお婆さん。
妻が話し相手になってくれ、私は作業をしながら会話を聞きます。
「自転車も手放したのに、なかなか死なへんで、不便やからその自転車を買うたんや。ほんなら、もう16年も経ってもた。生きてる間は乗るつもりやから、ちゃんと直しといて 」
聞けば、80歳の高齢にもかかわらず妻鹿(姫路市南部)からペダルを漕いで、ひめじ駅前へショッピングに行かれるそう。
元気な頃は、書写(姫路市北西部)の美術工芸館までペダルを漕いでいたそうです。
飾磨方面(姫路市南部)からペダルを漕いで、ひめじ駅前ショッピングを楽しまれているご高齢のお婆さんは少なくありません。(途中、私の店に寄られます)
ずっと自転車だけの生活を続けられた結果、80歳を過ぎた年齢でも普通に長距離をペダルを漕いで移動されているのです。
私の母も同じですが、その世代の女性は、自動車の免許を持っていない方が多く、若い世代の女性が無理と思うような長距離でも平気でペダルを漕いで自転車で移動できるようです。
逆に、近所のスーパーでも自動車で移動する生活を続け、自転車に乗る習慣がないまま後期高齢を迎えた人は、前述のお婆さんとは様子が大きく異なります。
それを見ていると、自転車に乗る習慣を大切にしないといけないなぁ…と気付かされます。
「コレ、傘の骨を外して作ったんや」と、バスケットのカバー(写真)を指すお婆さん。
いつまでもお元気でいて下さい。
最近の年金に関する報道について、「なんとかなるさ~」と思考停止している人に対して、「真剣に考えないと何ともならないのが老後」と警告しているファイナンシャルプランナーさんがいました。
私なんかは国民年金の個人事業者だから、10数年後の老後どころか、毎日、毎月を真剣に考えないといけない厳しい現実があります。
そこで、まず気になるのが、毎日、毎月の売上。
売上の金額は、現実を突き付けられます。
それは、自分の能力をリアルに示し、非情なので、国政や景気のセイにしたところで何ともなりません。
だから、依存する気持ちは失せます。
結果、年金に頼ることなく、体が動かなくなるまで働くことが当然のように思えてきます。
サラリーマンなら、それは「無期懲役」のように感じるでしょうが…
さて、今日は月末。
2019年 8月の売上と過去の同月売上を比較してみました。
2018年の27パーセント減
2017年の15パーセント減
2016年の24パーセント減
過去最低の結果に「なんとかなるさ~」と思考停止して、それでも店を続けられていることに感謝するのです。