やや昔の話、まだ個人経営の自転車店が元気だった頃、自転車商業組合に入っている個人店は、組合店で販売された自転車のみ修理を受けて、ホームセンターの自転車は断っていたそうです。
私の店では、修理で持ち込まれる自転車のほぼ全てが、量販店またはインターネット販売なので、そんな事をしていたら仕事がなくなってしまいます。
もし、自転車や用品の販売に重点をおいた経営をしているなら、量販店や通販の自転車、部品の持込みは辛くなりますが、現在の個人経営の一般自転車店に、価格で対抗する営業力はありません。
今日、他店販売のスポーツ自転車にネット通販のパーツを装着する作業を受けました。
なんとなく、先に書いた商業組合の話を思い出しましたが、ネット通販が台頭する現在の状況は当時とは異なるかな……
台風の影響で雨が降る営業日ということで、開店休業状態でした。
落ち着いた時間を利用して、年始からの帳簿を見直しました。
日々の記帳ごとに貸借対照表の数字が合っているかチェックしていますが、消費税率の変更、キャッシュレス決済による売上金の扱いなど、何度見直しても無駄ではない状況です。
ホームページの制作では、10月に入ったので、各月の業務日誌のリンクに10月を追加。
さらに、亀岡へドライブ旅行へ行った定休日誌をアップしました。
修理作業では、大きくリムが変形した自転車が持ち込まれました。
落ち着いて、ホイール組作業が出来ました。
「サドルをちょっと上げてほしいんですけど」と来店されるお客さんに対して、開業した当時は料金を頂いていました。
ところが、「いくら?」と尋ねられることなく、無料が当然のように「ありがとう」と帰られてしまうお客さんがあまりに多いので、数年前から無料にしました。
「音がするんですけど」と来店されたお客さんの自転車を見れば、チェーンケースが曲がってチェーンに接触している事が多いです。
そのような場合は、チェーンケースを手でクイッと修正して直します。
やはり、料金を尋ねられることなく「ありがとう」とお客さんは帰られるので、いつも無料にしています。
今日、「ワイヤーロックの鍵を紛失した」とお客さんが来店されました。
「切断するのに料金がかかりますけど、よろしいですか?」と確認のために尋ねれば、
「工具を貸してくれたら、自分で切りますから」との返答。
つまり、無料がご希望と分かったので、工具を差し出しました。
お客さんが切断したワイヤーロックは、店で処分してほしいと言われました。
その後、新しいリング錠を取り付けて、その分の料金だけは頂きました。
最近、クロスバイク、マウンテンバイク、ロードバイクと、スポーツ自転車のケーブル交換作業が続いています。
調子悪くなった場合は、新品のケーブルへの交換がお勧め。
特に、シフトはスパスパと気持ちよく作動するようになります。
作業する私自身も気持ち良くなります。
10月に入ってから、キャッシュレス決済による支払いが極端に増えています。
ただ、5パーセント還元については、加盟店・加盟店事業者 IDを取得しているものの、どうやら加盟店にはないっていないようです。
最初は、キャッシュレス事業者と契約すれば、自動的に加盟店になると思っていましたが、テレビのニュースを見ていると、どうやら申請する必要があると分かりました。
契約していたキャッシュレス事業者からは、「申請フォームを送る準備をしています」と連絡がありましたが、待っても送られてこなかったので、別の事業者を通して申請したのが 8月でした。
そのまま10月に入ってしまいましたが、一体どうなっているのかさっぱり分かりません。
とりあえず、お客さんには「ただ今、申請しているところです」と言っておいた方がいいのかな。
今月、消費税率が10%になってから、仕入を 3回行いました。
現在、在庫している商品のほとんどは、消費税率 8%の 9月以前に仕入れたものです。
決算の12月末になっても、入れ替わることなく、8%と10%の商品が混在することになるでしょう。
そこに問題があります。
棚卸の時、同じ商品であっても消費税率の違いで仕入単価が異なります。
面倒だから…と、全て10%で棚卸をやってしまうと、実際の仕入れ額より棚卸額が多くなり、その差額が課税対象になってしまうのです。
今日、地元の卸屋さんから発注した商品が届けられました。
それらを帳簿へ記帳する時、同じ商品であっても10%の新規項目へ在庫数を入力します。
また、修理作業で使用した商品は、先に 8%の項目から在庫数を減らします。
ものすご~く面倒です。
昨日の定休日、キャッシュレス端末機が設置されました。
これで、スマホ決済だけでなく、VISA、Masterの提携クレジットカード、WAON、楽天Edy、ICOCA、i Dなど各種電子マネーをご利用いただけるようになりました。
私の店では、法人のお客さまが少なくありません。
「請求書でのお支払いが出来ますか?」と尋ねられることが多かったのですが、最近は、会社のクレジットカードでの支払いを希望される方が増えました。
経理上、容易に現金が出せない承認プロセスを持つ法人ゆえのクレジットカードなのかな?
私にとっても、見積書、請求書の発行の手間が省けるので助かります。
政府のポイント還元制度が終了する2020年 7月以降は、決済手数料の補助がなくなり、低く抑えられた決済手数料率は、制限もなくなって、引き上げられる可能性が考えられます。
店にとっては大きな経費になりますが、それもお客さんへのサービスと考えて、仕事を頑張っていきたいと思います。
西の空が暗い紫色の雲に覆われているところへ、仕事を終えたなじみのお客さんが停車しました。
「何撮ってるの?」
「嵐の前の雲」
「台風やね~」
「明日は、開店休業かなぁ…」
「えっ、店あけるの? うちなんか、キャンセル、キャンセルばかりで…」
営業する気満々でしたが、ちょっと気持ちが揺らいできました…
午前10時、通常通り営業を開始しました。
現在、お客さまから預かっている自転車が 3台あります。
それらを雨風にさらさないよう店内で保管するため、展示在庫する自転車の台数を減らして対応しています。
今日は、3件の修理作業がありましたが、作業スペースに問題はありませんでした。
今日は、秋祭りの日。
毎年この日は、午後 2時から 4時ごろまで、地元と近隣の屋台が店の側で練り合わせが行われます。
その時間帯は、自動車はおろか自転車でも通行出来なくなり、屋台が店舗前で待機して入口は塞がれ、その太鼓の音で電話は聞こえず、会話すら困難な状態になります。
昨日の台風に続き、今日は祭りで開店休業の状態になるかな…と覚悟していましたが、その 2時間の練り合わせの間に 3件も修理がありました。
ありがたいことです。
のんびりした営業日。
そこで、店舗ファサードのガラスを掃除しました。
暑くも寒くもないこの季節だからできる雑用です。
パンク修理の作業中、お客さんから尋ねられました。
「定休日はいつ?」
「水曜日です。」
「商売している店は、水曜定休が多いなぁ」
「そうですね。旅行先で食事する場合は、まず定休日をチェックします。」
「水曜日は、契約が水に流れるからな」
「ナルホド!」
不動産の業界の話だそうです。
私にとって定休日は、営業日に出来ない雑用をする日です。
昨日の定休日は、仕事に使う消耗品の買い物(ほぼ毎週)をしました。
休日も仕事をしてるようなものですが、全く慣れてしまって問題ありません。
昨日は、パーツクリーナー、文具の他に、パソコンのマウスを購入したのですが、新品を使用してみて、その快適さに驚きました。
これまでの古いマウスでは、その不調に慣れてしまっていたようです。
私の店では、経費のうち家賃の占める割合が一番多く、次が消耗品費です。
しかし、キャッシュレス決済の割合が増えていけば、その決済手数料が消耗品費を追い抜く時が来るかもしれません。
その時には、もう慣れているのかな?
雨の営業日。
気持ちが現実から逃げないように、ガラスを磨いたり、床を拭いたり、在庫の整理をしました。
それらを無心で行う教えが道元さんの禅らしいのですが、売上の事ばかり考えているようではダメですね。
今日は、空気不足が原因のパンクが続きました。
そんな時、妻が言いました。
「みんながタイヤに空気をちゃんと入れたら、仕事がなくなるかも」
のんびりした営業日でした。
暇つぶしに経済産業省のホームページをのぞいてみると、キャッシュレス・ポイント還元事業の加盟店として、いつの間にか私の店が登録されていました。
ポスター等の広報キットは届いておらず、決済事業者からの連絡もなく、登録されている事は全く知りませんでした。
来年 6月までは、消費者還元だけでなく決済手数料の補助もあるので、加盟店に登録されて一安心。
今のところ、クレジットカード・電子マネーのみ(5パーセント還元)ですが、そのうちにQRコード決済も登録されるのかな?
昨日と打って変わって、たくさんの自転車の修理をさせていただきました。
ありがたい事です。
フラットロードのハンドルをドロップハンドルへ変更する作業を行いました。
先日、お客さまから作業依頼を受けた時、自転車を持ち込んでいただいたので部品発注がスムーズに出来ました。
というのは、Clarisの最新STIレバーを装着する予定でしたが、同レバーと互換性のないフロントディレイラーがフレームに装着されていることが確認できたからです。
そこで、お客さんにとっては予定外でしたが、STIレバーの他に互換性のあるフロントディレイラーもご注文いただくことになりました。
パーツ交換の作業依頼を受ける時は、自転車を持ち込んでいただくと大変助かります。
今日、キャッシュレス・消費者還元事業の店頭用広報ツールが届けられました。
でも、だぶんこれは、クレジットカードと電子マネーだけで、QRコード決済はまだじゃないのかな?と思います。
今日、決済事業者から明細書も届けられましたが、しっかり決済手数料が引かれていました。
これも手数料率の1/3が補助され還元されるはずですが…いつ?
もう、分からんことだらけです。
自転車で思い浮かぶスイーツといえば、パリブレスト。
自転車のホイールを模した形状のフランス菓子は、花の都パリとその西部ブレストの街を往復する1200キロの自転車レースを記念して作られたそうです。
その半分600キロ(姫路~熊本)を40時間かけて走ったことがありますが、同レースのトップ選手は1200キロを50時間で完走するというから、それはもう超人ですね。
では、自転車で思い浮かぶ花といえば…
昨日、妻が店内に飾る花を買ってきました。
私はそれを見て、「おっ、さすが自転車屋の奥さん。分かっているやん」と感心しました。
妻が買ってきた花は、シクラメン。
自転車と同じ「回転」「円」を語源に持つ「CYCLAMEN」のスペルは、CYCLO、CYCLEと似ています。
そのことを妻に話したところ、
「ぜんぜん知らんなんだ」と。
偶然だったようです。
今月初め、おばさんが自転車を押して来店されました。
「この自転車、ちょっと置いといて」
私は、その日の夕方か翌日までかな?と思っていましたが、おばさんは戻って来られませんでした。
それから数週間経った今日、ようやくおばさんが自転車を取りに来られました。
のんびりした営業日。
展示用の自転車をじっくりと組み立てました。
これまで 2台だった展示在庫の完成車は、3台になりました。
先日、メーカーから提示された常設展示契約に申込んだので、さらにもう 1台増える予定です。
展示在庫 4台体制は久しぶり。
買い物で会計の時、レジを担当された店員さんに「ありがとうございます」と言います。
飲食店で会計の時、「ごちそうさまでした」と言います。妻は「美味しかったです」と言います。
職種を問わず、仕事とは誰か他人のためにするものであって、仕事とは尊いものです。
だから、そのサービスを受けた時に感謝の気持ちをお返しするようにしているわけです。
昨日の定休日、これからの寒いシーズン用の作業着を準備するため、ユニクロへ出かけました。
商品を選んで、いざ会計へ。
そこは、セルフレジでした。
機械に向かって、感謝すべきか、どうか…
キャッシュレスだからこそ、ハートは大事にしたいものです。