BUSINESS DIARY
自主校正検査
2017-03-02
写真は仕事で使っているトルクレンチです。
小さいトルクレンチは、自転車業界ではおなじみのパークツール社 TW–5 です。
大きいトルクレンチは、トーニチ社の MTQL40N です。
ただ、一般車を主に扱っている自転車店のため、トルクレンチを使用する作業は月に数回しかありません。
工具を購入して 1年経ちましたが、使用頻度を考えれば校正検査には出していません。
そこで、今日は自主検査をやってみました。
その方法はシンプルです。
2つのトルクレンチを同じ数字に合わせ、ひとつのボルトを回します。
結果は、ほぼ同じトルクで「カチッ」となりました。
なんとかする
2017-03-03
クロスバイクが段ボール箱に入れられた状態で持ち込まれました。
とりあえず、乗れる状態にするという作業依頼でした。
かなりメンテナンスが必要な状態で、まずはブレーキから作業を開始。
しばらくして、想定外な事に気が付きました。
リヤのフリーボディが空転しないのです。
スプロケットの歯を指先でつかんで動かそうとしましたが、ビクともしません。
「さて、どうしようか」と作業を中断。
工具を置いて、パソコンに向かいました。
問題になっている部品の手配をすべく、発注番号と価格、在庫を調べたところで、
「もう一度なんとかならないかなぁ」と思い直して、作業を再開。
フリーボディの部分をあれこれいじってみます。
すると、わずかに動きました。
「おっ♪」と思って、さらにいじってみると、次第にスムーズに動き始めました。
フリーボディ内部のラチェットが破損しているようなゴロゴロ感はなく、非常にスムーズに回転して、ラチェット音も軽快です。
結果、そのまま問題ないだろうと判断して、最後まで作業を進めました。
諦めなくてよかった。
昨年の今頃から
2017-03-04
18時を過ぎても明るいなぁと、屋外をぼんやり眺めました。
そういえば、店舗の工事が始まったのは昨年の今頃でした。
目立つ店舗
2017-03-06
自転車の修理でお客さんが来店されました。
「派出所のお巡りさんから場所を聞いて、 やっとのことで店を探したのだけれど、気が付かずに店の前を通り過ぎてしまった。」とお客さん。
以前にも同じことを言われたことがあります。
私の店舗が自転車屋のイメージと少し違うのかもしれません。
「大きくて目立つ看板を取り付けたら?」
「ピカピカ光る電飾を付けたら?」
「ズラーッと自転車並べたらどう?」
などなど、いろいろなアドバイスを頂くことがあります。
商売的には目立つ方が良い事は分かっていますが、今の店舗のファサードが気に入っているので、とりあえず現状維持でやっていきます。
おでかけ
2017-03-08
水曜日の今日は、定休日です。
そこで、妻とドライブに出かけることにしました…
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いらっしゃらない時に限って
2017-03-09
パンク修理の自転車が持ち込まれました。
お客さんは、用事があるということで自転車を置いて店を出られました。
「お客さんがいない時に限って…」というジンクスはこの度も健在でした。
パンクはスムーズに修理出来ましたが、問題はブレーキでした。
後ブレーキのケーブルが錆びて、レバーを握ってもビクともしないのです。
数時間後、再びお客さんが来店されました。
そこで、「後ブレーキが機能していのでケーブルを交換した方が良い」と説明しました。
ところが、「時間がないので後日に」ということで、そのままの状態で帰られました。
もし、自動車なら考えられない話ですが、残念ながら自転車はこれが現実です。
カーボンコラム
2017-03-10
最近、ロードバイクのステアリングコラムのカットをよく受けます。
写真のバイクは、カーボン製コラムでした。
作業には、とても神経を使います。
カット作業そのものは難しくありませんが、カットする位置を間違うことは許されないため、切断刃を入れる瞬間は何度やっても緊張します。
ヘッドベアリングのガタ調整をするためには、ステムキャップとコラム上端との間に僅かな隙間を設けるのが通常です。
写真のように、ステム上に薄いスペーサーがある場合や、ステムキャップ内側が凸型の場合、または、プレッシャープラグ上部がコラムに被さる場合などは、コラムカット位置に精度が求められます。
カーボン用の切断刃は、金属用と比べて厚いため、その幅を考えた上で刃を入れます。
カット作業を終えて、フレームにフォーク、ステムをセットし、予定通りの位置にコラム上端の位置を確認できた時は、いつもホッとします。
安全に対する意識
2017-03-12
夕方、写真の自転車が修理で持ち込まれました。
ブレーキ調整、サークルロック交換、パンクなど修理を依頼されましたが、その他に、フロントフォークが大きく曲がっているため、そのままでは危険であることを説明しました。
結果、予算の関係で修理はキャンセルとなりました。
廃タイヤ
2017-03-13
写真は、廃棄するタイヤです。
金属ワイヤー部分を切り取ってから、タイヤをくるくるっと巻きます。
こうすることで少しでも体積を減らして、有料の業務用ゴミ袋に詰め込みます。
時間はたっぷりあるので、経費を節約する手間は惜しまず努力しています。
42618
2017-03-14
いつも使っているカメラのうち、写真のリコーGRⅢは、来月で満 7年となります。
今日、お客さんからシャッター回数を尋ねられました。
「よく分からない」と返答すると、
「調べてみましょうか」と言って、2つのボタンを操作。
液晶画面に表示された数字を見て、「これはすごい」とお客さんは驚かれました。
表示されたシャッター回数は、42618。
そんな事を調べることが出来るとは、7年も使っていて知りませんでした。
おでかけ
2017-03-15
水曜日の今日は定休日。
妻と一緒に、姫路の市街地西にある苫編山へ山登りに行ってきました…
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本望
2017-03-17
時々、自転車の処分を引き受けます。
ハンドル、タイヤ、ギヤ、ブレーキなど、可能な限り細かい部品まで分解します。
長く乗り物として活躍してきた自転車が、ひとつひとつの部品に分かれることで、その役割を終えるわけです。
その最後の分解される場所が自転車屋なら、その自転車も本望ではないかなと、私は勝手に思っています。
お疲れさまでした。
工具が無いと何もできない
2017-03-18
一年前といえば、開業準備のために工具をほぼ買い揃えた時期でした。
一般の自転車を扱う自転車屋としてやっていくつもりでしたが、スポーツ自転車についても、修理やメンテナンス作業が出来るように専用工具を揃えました。
ところが、スポーツ自転車の世界はじつに奥が深いのです。
全ての工具を揃えるのは、現実的に無理で、無駄でもあります。
一週間前、写真のボトムブラケット( TRUVATIV社の ISISドライブ )をフレームから外す作業がありました。
ところが、それに使う専用工具が私の店には無かったのです。
知識と技術があっても、工具が無ければ何もできません。
それが、もう、悔しくて、悔しくて…。
あまりに悔しいので、その工具を購入することにしました。
TRUVATIV社のBBは、シマノ社の TL–UN96 という工具を使います。
それは、今から20年ほど前に発売されたシマノ社のXTR M950系のクランク、ボトムブラケットの専用工具でした。
そんな20年も前の部品の専用工具なんて、絶対に手に入らないと思っていたら、あっさり入手できました…
それが、写真の工具です。
今日は、それを使って中断していた作業を完了させることが出来ました。
今日は
2017-03-19
のんびりした営業日でした。
そのままでいいです
2017-03-20
チェーンが外れたので直してほしいと、若い女性のお客さんが来店されました。
クランク軸に食い込んだチェーンをグイグイと引っ張って、やや手間取りましたがギヤに戻すことが出来ました。
続いて、「チェーンが伸びていますので直しますね」と言ったところ、
「お金がかかるので、そのままでいいです」と…