BUSINESS DIARY
作業中止
2021-06-01
変速の具合が悪いと、お客さんが来店されました。
自転車を見れば、チェーンがトップギヤへ入らない状態でした。
私は、作業を始めようとしましたが、思うところがあって直ぐに手を止めました。
「直す場合は料金がかかるんですけど、よろしいですか?」と尋ねたところ、
「この状態でも不自由なく乗れるので…」と作業は中止となりました。
よくあることです。
アジサイ
2021-06-04
今年もアジサイの花が咲きそうです。
一時は、葉が数枚だけになって、もうダメかなと思ったので嬉しい限りです。
昨年の業務日誌を見れば、4月17日に写真があるので、その頃にうちへやって来たのかな?
ようやく梅雨に追いついた季節を感じさせる花です。
チューブのずれ
2021-06-05
タイヤの空気が抜けてしまった自転車が持ち込まれました。
みてみれば、バルブ部分の虫ゴムが傷んでいる状態だったので、それが空気が抜けた原因だと予想できました。
そのまま、虫ゴムだけを交換すれば料金は安く済みますが、私はタイヤを外してチューブを取り出しました。
空気が抜けた状態で自転車を押して来店されるまでに、タイヤの中のチューブはずれていることが多く、私はそれを直すためにチューブを取り出したのです。
ついでに、チューブを水の中に通して穴を捜してみましたが、予想通り大丈夫でした。
もしチューブのずれを直さなかった場合、折れ重なった部分が擦れて、将来パンクの原因になります。
また、バルブ付近のパンクは修理が困難になる場合が多いのです。
空気不足のまま長く乗り続けた自転車は、タイヤの中でチューブが折れ重なって団子のようになっているので、外部から触っただけでチューブがずれている事が分かります。
しかし、今回の場合は、外部から触っても分からない状態でした。
時々「タイヤは外さず、虫ゴムだけ交換しようかなぁ~」と思うことがありますが、ほとんどの場合はチューブがずれているので、お客さんの将来の出費を考えてチューブを取り出すようにしています。
ランドナーの輪行
2021-06-06
私がランドナーに乗っていたのは、1980年半ばから1990年前半の頃です。
最後のツーリングは、長距離フェリーで九州の大分港、輪行でJR豊肥本線 宮地駅まで移動した後、やまなみハイウェイ~黒川温泉~湯布院~別府温泉~ぐるっと国東半島~宇佐神宮まで走り、再び輪行で移動して門司港から長距離フェリーで神戸に帰ってきました。
当時のランドナーでの輪行といえば、前後ブレーキケーブルをレバーから外し、ステムをフォークから抜き取ります。さらに、ヘッドパーツを分解して、フレームのヘッドから前フォークを外してしまうという…、現在では到底考えられない手間のかかる方法で輪行袋に収納していました。
ホイールについては、後輪は分割式のリヤフェンダーと一緒に外し、前輪は前フォークに固定した状態のまま収納しました。
ヘッドパーツは、ワンからリテーナーが外れない輪行専用だったのも懐かしい話です。
今日、ランドナーのブレーキレバーをダイアコンペからシマノ社デュラエース(写真)へ交換する作業を受けました。
ダイアコンペは、簡単にブレーキケーブルを脱着できる構造でしたが、デュラエースはサッと短時間で脱着できません。
「ちょっと輪行しにくくなりましたね」と私。
「いやいや、ランドナーで輪行なんて面倒だから絶対やりません」とお客さん。
確かに、「今やるか?」と言われたら、私もランドナーの輪行はしないと思います。
でも、あの頃のように自転車で旅をしたいなぁ
正直すぎる
2021-06-08
あちこちから入れ墨が見えるお兄さんが来店されました。
「誰かにやられて、キーが抜けへん」と写真のワイヤーロックを手渡されました。
お兄さんは、新品に買い替えると希望されましたが、
「いや、直りますよ」と、私はシュッとスプレーを鍵穴に注したところ、スッとキーが抜けました。
「ほら、直ったでしょ」と、お客さんにワイヤーロックを差し出しました。
普通の人なら喜んで受け取られるのですが、そのお兄さんは違いました。
「あんた、正直すぎるわ。新しいヤツ買うから、それは捨てといて」
「じゃぁ、生活のために儲けさせてもらいますね」
「それがええ」
とてもスカッとした気持ちのいいお兄さんでした。
サイクリング
2021-06-10
昨日の定休日は、サイクリングに出かけてきました。
銀山湖から黒川ダムを往復するルートです。
生野ダム管理棟側にある駐車場からスタート。
自宅のある姫路は真夏を思わせる暑さでしたが、それより50キロほど北部にある銀山湖は涼しい風が吹いて気持ちよく走れました。
黒川ダムは、がんばって堤上まで坂道を上ってみました。
お目当ての展望台へ行ってみると、入口がロープで封鎖されており残念。
それでも、管理棟前からの抜群の展望(写真)に満足できました。
真夏には最高の避暑ルートです。
サイクリング動画
2021-06-12
先月の26日に出かけたサイクリングでは、私のお気に入りルートである生野から寺前の区間を市川に沿って走りました。
そのルートの中でも、JR播但線を過ぎてから神河町 渕の集落までの区間は、特にお気に入りです。
同ルートを撮影した動画をYouTubeにアップロードしたのは、昨日の午前中でした。
それからYouTube側での処理が延々と続き、今日の17時を過ぎてようやく公開することができました。
今日、なじみのお客さんが来店されました。
この業務日誌 2016年 4月30日にて、パンカさんのパンを差し入れていただいたお客さんです。
ロードバイクに乗られる同氏のお気に入りルートも【生野~寺前】で、 「同ルートのサイクリング動画を期待していますよ」と言われました。
「実は、すでに昨日アップしたんですけど…、今日の夕方には公開できるかもしれません」と返答しました。
同氏からパンを頂いたあの日から 5年が過ぎました。
今、こうしてサイクリングを楽しんで動画をアップするようになった私。
しみじみと 2016年 4月30日の業務日誌を読み返しました。
見過ごせない物事
2021-06-
毎朝ウォーキングをしているのですが、足元に落ちているゴミが気になって見過ごすことが出来なくなり、写真のゴミ袋を持ってゴミを拾いながら歩いています。
仕事でも見過ごせない事があります。
「タイヤの空気を入れて下さい」と、仏式バルブのクロスバイクが持ち込まれました。
自転車を受け取り、ポンプのハンドルを押して、前タイヤに空気を入れている時、前ブレーキが機能していないことに気が付きました。
「これ、前ブレーキ、全く使えていないでしょう?」
「反対側のブレーキが使えるから、そのままにしています」
それを聞いて、修理の予定はなさそうだと思いました。
空気を入れていて、さらに問題を発見。
クイックレリーズレバーが解除された状態で、前輪がしっかり固定されていませんでした。
前ブレーキと前輪の固定は、安全に走行する上でとても重要です。
自転車屋として見過ごすわけにはいかず、事故のないように直しておきました。
ウォーキングと無料空気入れサービスは、どちらも体を動かす運動としてやっていますが、見過ごせない物事が多いという共通点があります。
異音
2021-06-18
3日前の話…
異音がする自転車が持ち込まれました。
以前にも同じ音で修理を受けた事があったので、原因は外装変速用の後ハブだと予想できました。
ハブ軸に大きなガタがあったので、まずはベアリング部分を調整してスムーズな回転になるようにしてみました。
しかし、残念ながらギューギューという異音は消えず。
ここまでは前回と同じで、「やっぱりダメか…」と、想定通りです。
前回は、不本意ながらベアリング部分の回転具合をゴリゴリにすることで音が消えたので(予算の関係で…)、今回もその方法を試してみました。
結果、この度は異音は消えませんでした。
車体に固定したホイールを左右に動かすと、ベアリング部は回転がゴリゴリ状態であってもガタがあり、動く度にギューギューと異音がします。
一般車の外装変速用の後ハブは、スプロケットがある分だけ右側ベアリングの位置が内側になるので、その部分に大きな負担がかかるようです。
お客さんには、あらかじめハブ交換までの予算を提示していたので、その後、新品のハブに入れ替えることで異音を消すことができました。
ここまでの作業で、後ホイールを合計3回も脱着することになり、他の自転車でも後ホイールを脱着する作業が重なって、久しぶりの腰痛。
翌日の定休日は、廃人と化しました。
それから 3日経った今日、ようやく腰の痛みが和らいできました。
つらかった…
安全のために
2021-06-20
前タイヤ・チューブの交換作業をしている時、前ブレーキのゴムがほぼ無くなっていることに気付きました。
その事をお客さんに話しましたが、交換は保留となりました。
安全に乗るためにブレーキは重要なんですけど…
解除
2021-06-21
夏至の今日、新型コロナウイルス感染対策の緊急事態宣言が解除されました。
売上が元の状態に戻るのか、ちょっと期待。
極端
2021-06-26
火、木、金曜日の 3日間、「一体どうなってるの?」と思うぐらいの忙しさ。
緊急事態宣言が解除されたタイミングですが、あまりに極端です。
そして週末の今日…
ポツポツと雨が降る営業日、のんびりとサイクリングの計画を練っていました。
雨が降ると、これまた極端にヒマになるのはいつもの事かな。
自由
2021-06-27
昨日スタートしたツールドフランス。
6月にスタートするんだったっけ?と思ったら、オリンピック開催のための前倒しだそう。
昨晩 YouTubeにて、Jスポーツ無料配信のツールドフランス 第1ステージを妻が見つけて、一緒にレース観戦しました。
今日は、営業中にのんびりとレース観戦の続き。
自営業は自由だ。
生業
2021-06-28
自転車屋は保険屋ではないのに、なぜか自転車保険の問い合わせが多い。
自転車屋が扱う【TSマーク】は、点検・整備に付帯した保険だけど、補償金の支払い条件が厳しく、私の店ではそれを承知のお客さまに限って受けています。
その他に、交通安全協会の自転車保険、ひめじ市民共済のパンフレットがありますが、お客さまご自身で申し込む必要があり、ややハードルが高いのが難点。
保険業法では、資格を有しない者が保険商品の説明をしてはいけない…そうです。
今日ニッセイの Tさんが、保険パンフレット追加のために来店されました。
(上写真は、交通安全協会のパンフレット)
通常、私は自転車保険のお問い合わせがあった場合、Tさんのパンフレットをお客さんに手渡して、保険内容の説明など全ては Tさんにお任せしています。
私の生業は、自転車屋。
Tさんの生業は、保険屋さん。
必要な物事は、それを生業にしている人から受けて、しっかり代金を支払う。
それが最も正しいお金の使い方だと、私は思うのです。
野良ネコ
2021-06-29
私の店がある周辺には、野良ネコがいます。
どこの地域でもあるように、ゴミを散らかしたり、糞尿臭や鳴声の騒音問題で、地域の住民から嫌われています。
ネコに水をかける人、ゴミの中に毒を入れる人など、人間と猫の共存は難しいようです。
ある母猫は4匹の赤ちゃんを産み、私の店の裏側にある穴を子育ての巣にしました。
陽当たりの良い日は、母猫に甘える子猫がもうかわいくて、私はメロメロ~
しかし、エサは与えません。
お互い一生懸命に生きている者同士、そっと観察するだけで干渉はしないことに決めていました。
ある日、4匹の子猫は姿を消しました。
店の隣区画のホームヘルプ介護サービス「くじら」さんによれば、保護する目的で以前から餌付けをしていたところでしたが、母猫の警戒心が強く、なかなか保護することができなかったそうです。
そうしているうちに巣の入口に蓋をされてしまい、母猫は子猫を連れてどこかへ引っ越したのではないか?ということでした。
これまで多くの野良猫を保護して、飼い主を捜して引き渡してこられたという「くじら」さんは、地域の野良猫問題に真剣に取り組まれており、ただ見ているだけの私とは大違いでした。
今日、YouTubeに、店の日常動画をアップロードしました。
その中で、母猫と4匹の子猫を撮影しています。
編集のタイミングで動画では触れていませんが、昨日「くじら」さんによって 2匹の子猫が保護されました。
屋外の少し離れた場所では、警戒心の強い母猫が落ち着きのない様子で鳴いています。
それに反応する2匹の子猫…
人間と野良猫の共存は難しい。