CYCLING

サイクリング画像

まるで高速道路に迷い込んだようでした。
予想通り、ズドーンと真っ直ぐに造られた幅の広い道路は、街の中ではあり得ないほど長い上りと下りの連続。
橋の上からの展望は絶景で、これもまた別世界の風景でした。
写真にある手摺の上の標識は、国道 2号を走っている間、数字が増えながら続いて見ました。起点からの距離なのかな?

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反対側の車線に歩道があるので、自動車専用ではないと分かります。
それでも、「ホンマにここ、走ってええんか?」とドキドキしながら、まるで自動車専用の高速道路のような雰囲気の中を走りました。
途中、インターチェンジのような出口を危うく下りそうになり、高速で走るトラックや乗用車にビビりながらバイパスを進みます。
やがて慣れてくると、「ちょっと近道になるかもしれない♪」と嬉しい気持ちにもなったのです。

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自動車専用道路ではないとは分かっていても、やはり雰囲気は高速道路そのもの。
だから、バイパスに入って初めて現れた交差点を見ると、ちょっと安心した気分になりました。
歩道は、どちらかの車線にあったのですが、写真のような未舗装も。
これでは、ロードバイクでは走れません。

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走行中、自転車の上では決して暇なことはありません。
路面の状況を見て、走りやすいラインを選びます。
もし段差があれば、走行ラインを変更したり、場合によっては減速もします。
異物が落ちている場合もあるので、前方はよく見ていないといけません。路面に落ちている石は要注意で、細いロードバイクのタイヤで石を踏んで側面を切ってしまう事があるのです。途中、分厚い雑誌が落ちていたこともありました。
路側帯が狭い場合は、歩道を走ることになり、安全な走行ライン、歩行者に注意しながら走ります。市街地の幹線道路では、何度も歩道を走る状況になりました。
熊本までの設定したルート中、どうしても市街地を走ることが多くなり、速度の違う一般の自転車の追い越し、歩行者への注意、逆走してくる自転車への対処など、全く心休まる暇はありませんでした。
走行中、最も注意したのが、背後から迫り来る大型トラックです。車線の幅が狭い道路では、大型トラックにとって自転車を追い越ことは困難。だから、バックミラーで後方を確認しながら、大型トラックが追い越すタイミングを見計らって、退避できるスペースを見つけて減速します。状況によっては、歩道に上がります。
以上は、一般道路での話です。
厚狭埴生バイパスの路側帯は、まるで滑走路のように滑らかで広く、ゴミも石も落ちておらず、脇道もなく、交差点もほとんどなく、歩行者、通勤通学の一般自転車もおらず、逆走で走ってくる自転車もありませんでした。
高速で走る車に慣れてしまえば、ペダルを回すことに集中できる快適な道路でした。

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厚狭埴生バイパスは、談合峠に差し掛かりました。
時刻は、10時。
塩サバ弁当を食べた郡山を出発してから 2時間が経過していました。
予定通りだったので、峠の交差点にあるうどん屋さんで補給を摂ることにしました。
ここでは、山かけうどんを注文。2時間ごとに補給して、全く食欲のない疲れた体には、のど越しの良い麺と薄味がありがたく思えました。

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山かけうどんを食べた後、厚狭埴生バイパスを経由して、小月バイパスに入ると、いよいよ下関市です。
左前方に周防灘、そして、その向こうには関門海峡大橋が見えました。
「ついにここまで来た!」と少しだけ気が緩みましたが、そのまだ向こうにある九州を目前にして気を引き締め直しました。
事故のないように …
走行中は、そのことばかり考えていました。

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小月バイパスは、木屋川に差し掛かりました。
橋の右手向こうには、SHIMANO社の下関工場が見えます(白い建物)。
一般の人なら気にも留めないでしょうが、自転車乗りはしっかりと反応してしまいました。

さて、走行中の小月バイパスは、一体どこまで自転車で通行できるのか、橋の上でこれからの進路を検討します。
木屋川に架かる橋の上には歩道があったので問題ないようでしたが、その先はどもう怪しい雰囲気。
そこで、橋を渡った後は国道491号へと進路を変えました。

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関門海峡を目指して、下関の街を南下していきます。
走行距離をみると、昨年より短めでした。
今年は、厚狭埴生バイパス、小月バイパスを通ったこと、また、ルートミスしなかったことが走行距離が短くなった理由です。

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