健康じてんしゃ店
なぜ自転車はパンクする?
空気は自然に抜ける

空気の分子はゴムの分子より小さいため、タイヤに入っている空気は、乗っても乗らなくても少しずつ抜けていきます。

例えば、風船。
とても薄いゴムなので、早く空気が抜けてしまいます。
それは、自転車のチューブも同じことが言えます。
高価な自転車より安価な自転車の方が薄いチューブが装着されているため、早く空気が抜けます。
空気不足で傷んだチューブも、擦れて薄くなっているため、新品より早く空気が抜けると言えます。

およそ、1ヶ月毎に空気を補充することをお勧めします。
タイヤの空気が減ったと感じ、指先で押せば柔らかいと自覚したタイミングで空気を入れるのでは、遅すぎます。
すでにチューブが傷んでいる可能性があります。

私の店では、肉厚で空気が抜けにくいチューブを交換用に使っています。

空気を入れると言うのは簡単だけど

上の図は、ブリヂストンサイクル社が販売する自転車の説明書。
一般的な自転車は、3気圧が適正空気圧と示されています。

ところが、一般的な自転車のバルブでは、タイヤの空気圧を測る方法がないのです。
タイヤを指で押す、ポンプのハンドルを押す手応え、空気を入れる機械が自動で止まったタイミング…などの方法で判断する場合が多いと思われます。
しかし、お客さんがタイヤを指で押すと硬く感じるのに、私が押すと大きく凹むことが多いのが現実。
自転車(20数キロ)と体重を合わせた重量がかかるタイヤに対して、指の力では大差があり過ぎます。
(握力のある男性なら、タイヤの側面を押すことで判断できます。)

駅やスーパーの駐輪場にある、自動で空気が入る機械式ポンプは、タンク内の空気が減圧している場合があり、かならず適正空気圧まで入るとは言えません。
つまり、
どこまで空気を入れたらよいのか分からない
自分では十分に空気を入れたつもりでも、実はまだ足りていない

そのような理由で、多くの自転車がタイヤの空気不足になっています。

では、どうすればいいの?

実験のために、特殊な方法で空気圧を測定して、タイヤに適正な 3気圧の空気を入れました。
その状態で、私の妻(体重40キロ半ば)が自転車に跨り、後タイヤの前後にコピー用紙を入れて写真のように測定しました。
地面に接している長さは、およそ11センチでした。

ブリヂストン社の説明書には上の図のように示されています。
実験の結果より少ない幅になっています。
タイヤのサイズ、体重によって結果は変わると思われますが、ひとつの目安になると思います。

いずれにしても、独りでは計測できない方法ですが…

無料でタイヤ空気を入れる理由

私は、パンク修理で店に来店されたお客さんに、なぜ空気が抜けてしまったのか説明しています。
あるお客さんの自転車は、空気不足が原因でチューブを交換する事になりました。
その時も、原因を説明したのですが、同じお客さんが 8ヶ月後に再びパンク修理で来店。調べてみれば空気不足が原因で、前回交換したチューブがボロボロになっていました。

これまで多くのお客さんに「空気を入れて下さい」と説明するのですが、女性、とくに高齢の方にとって適正空気圧まで入れることが困難だと気付いたのです。

やられた
パンク修理で来店されたお客さんがよく口にする言葉です。
人は、自分に不都合な事が起こると人のせいにします。
いたずらが無いわけではないですが、原因を知る前から人を疑うのは悲しいことです。

空気入れは無料で入れますよ
通りすがりの人を含めて、お客さんには、いつもそう言っています。

空気不足が原因のパンクを見れば見るほど、自転車屋の自分に何かできることはないかと考えてきました。
そんな思いで制作したのが当サイトです。

自転車は、適正空気圧で乗ると快適で軽い走行感を味わうことが出来ます。
どうかみなさんが、健康な自転車に乗っていただけますように。

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