「チェーンがたるんでいるので引っ張ってほしい」という修理の依頼がありました。
自転車を見れば外装変速が備わっており、依頼された作業では解決につながりません。
そこで、私は「こちらの自転車はチェーンを引っ張ることが出来ません」と返答しました。
しかし、後で考えてみればその返答は間違いでした。

自転車屋である私は修理をする技術をもって仕事をなしていますが、それよりもっと大事で難しいのはお客さんとのやりとりです。
最初にお客さんがなぜチェーンの不具合を指示されたのか、私はそこに考えが及びませんでした。
聞けば、チェーンがたるんでいるから異音がする…、つまりお客さんは「異音」という不具合が気になって来店されたのです。
異音の原因はチェーンではなく、上写真のハブ軸ベアリング部だとすぐに判断できました。
しかし、最初に「チェーンは引っ張れません」という否定から始まったやりとりが影響して、納得いただくまで時間がかかりました。

まずは相手の立場になって話をよく聞く…
商品や技術サービスを売る商売ですが、人と人とのコミュニケーションこそがもっとも大事だと痛感させられた一件でした。

昨年 9月から募金箱にてお預かりしていた寄付金は、昨日までに 10711円になりました。
本日、皆さまからお預かりした寄付金を活動資金として日本赤十字社へ寄付しました。
ご協力ありがとうございました。

先月から活動を再開したサイクリング。
「七曲り～万葉岬」を手始めに「暮坂峠～相坂トンネル」と、これまで地元の定番ルートを撮影した動画を公開してきました。
そして明日も、3月13日に姫路市街地の北部をグルっと走った風景を撮影した地元のサイクリング動画を公開する予定にしています。

さらに、今日から新しいサイクリング動画の編集作業を開始しました。
昨日の定休日に加西方面へ走ったサイクリングの映像で、これもまた地元の定番ルートを含みます。
それら動画は「播磨の自転車たのしみち」と題して、しばらく続けていこうかな…と思っています。
しかし、旅情を感じさせるサイクルツーリズムと違って、慣れ親しんだ地元ルートの撮影となると、どうしても「ガチ」なスタイルになってしまう難しさがあります。

全てのスタイルをターゲットにするのは無理というもの。
だから、ハンドルの上から見える美しい自然の風景を撮影することで、「こんなところを走ってみたいな」と思わせる動画を公開していきたい。
それによって地元のサイクルムーブメントに一役かうことが出来れば、それこそが社会貢献であり、スポーツ自転車業界への恩返しとなります。