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電子取引
2021–11–01

今日、キャッシュレス払いのPayPayより売掛金の入金がありました。
これまで決済手数料は無料でしたが、この度の入金から差し引かれることになりました。
その決済手数料も経費のうちです。
領収書のようなものはないので、とりあえずWeb明細をダウンロードしました。
クレジットカード決済業者の明細もダウンロードしています。
それらは、電子取引のうちに入るのかな?
その電子取引について、来年から制度が変わるそうです。
経理素人の私がどこまで一人でやれるのか、最近不安になってきました。

チェーンの話 #1
2021–11–02

私の店は、ン十万円のロードバイクから1万円ちょっとのシティサイクルまで幅広いカテゴリーの自転車が持ち込まれます。
同じ自転車ですが大きく違うのが、その自転車に対するオーナーさんの価値観。
それが最もよく現れるのが、チェーンではないかと思います。

この最近、「チェーンの洗い方」についての講習を何度か行うことがありました。
皆さん、サイクリングを楽しまれる方ばかりです。
それに対してシティサイクルは、一度も注油されたことがないチェーンも少なくありません。
チェーンに油を注すという認識のない男性の方も珍しくないのです。

今日来店された若い男性のお客さんは、スプロケットを指されて、
「これ、茶色くなったんですけど、取れますか?」
と尋ねられました。
まだ新品でサビの程度も軽かったので、油の注し方を説明しました。

チェーンの話 #2
2021–11–04

昨日の定休日は、サイクリングに出かけてきました。
今日から、播磨野自転車愉道のレポートと動画の制作を始めます。

サイクリングの出発前の恒例行事?といえば、タイヤに適正圧力まで空気を入れることです。
では、サイクリング後の恒例行事といえば、それはチェーンの掃除と注油ではないでしょうか。

もちろん、車体の掃除やタイヤの接地面に不具合がないか点検しますが、多くのサイクリストにとって汚れたチェーンは、精神的にストレスを感じるものです。

私の場合は、走行後の埃が付着したチェーンに粘度の低い潤滑オイルをかるく吹き付けて汚れを浮かした後、上写真のように右手でクランクを逆転させながら、左手に持ったウエスでチェーンを握って、チェーン表面の汚れを拭き取ります。

油分を落とすクリーナーを使った一般的な方法と比べると、いまひとつスッキリと汚れを落とすことは出来ません。
それでもクリーナーを使用しないのは、スポーツ自転車に携わる仕事を長く続けているうちに、あることに気づいたからです。
話が長くなりそうなので、続きは次回にて…

チェーンの話 #3
2021–11–05

上写真のチェーン価格は、商品単品で6000円を越えます。
比較するものではありませんが、安いシティサイクルの半分もするような価格を思うと、それ以外にもある(価値観など)大きなズレとは一体何なのか考えさせられます。

先のチェーンは、ン十万円もするような高価なロードバイクにとって標準の仕様かもしれません。
オーナーさんが気にされるのは、サビではなく、チェーンの汚れと傷み具合。
ゆえに、それらのロードバイクに装着されているチェーンは、日頃から手入れされてピカピカです。
汚れを放っておくとチェーンが傷み、高性能を維持できる期間の長さに影響するという考えから、油分を落とすクリーナーを使用して、トコトンまで洗浄されるオーナーさんも少なくありません。

チェーンは、専用ケージを使用して伸びを測れば、容易に交換時期を判断できます。
ロードバイクを所有されるオーナーさんは、しっかり走行距離を管理される方が多く、チェーン交換までの走行距離を確認できます。
これまで多くのロードバイクを点検してきて、そのたびにチェーンの伸びを測ってきました。
そこで気が付いたのは、ピカピカにクリーナーで洗浄されたチェーンほど交換のサイクルが早いような気がするのです。

オーナーさんの脚力、クリーナーの銘柄、洗浄方法など、状況や条件が異なるので正確に比較することは不可能ですが、仕上げの注油過程において、先の洗浄時に浸透したクリーナーの影響が全く無いとは言い切れないかもしれません。

それからもうひとつ、チェーンの寿命に影響する要因があることを以前に出席したシマノ社のテクニカルセミナーで聞いたことがあります。
話が長くなりそうなので続きは次回で…

チェーンの話 #4
2021–11–07

新品のチェーンは、粘度の高い油分が塗布された状態で出荷されています。
かなりネバネバな状態ですが、シマノ社のセミナーで聞いたところによると、そのままの状態で200キロほど走行してほしいということでした。

私たち自転車屋の多くは、それを聞くまでは新品のチェーンが入ったナイロン袋の中に、粘度の低い潤滑オイルスプレーを吹き込んでモミモミとなじませ、高粘度の油分を落としてから自転車に装着していました。
セミナーでも、「ここにいらっしゃる多くの皆さんがそうされているのは承知しており、それを否定するものではありませんが…」と前置きがありました。

では、なぜ新品のチェーンを洗わずにネバネバ状態のまま200キロ走行した方が良いかといえば、新車エンジンの慣らし運転のようなものだそうです。

一本のチェーンには110個以上のリンクがあり、互いのリンクが擦れ合い、摩耗して生じた隙間の合計が「伸び」として生じます。
未使用のチェーンでは、リンク部の擦れ合い面の精度が均一化されておらず、初期の走行時は粘度の高い油分が必要なのだそうです。
ツールに出場するようなプロチームでも、ネバネバ新品チェーンを洗うメカニックが普通にいるそうですが、追跡して調べてみると初期に洗わなかったチェーンの方が長く使用できたそうです。

では、チェーンは洗わない方がいいのか?という意見もあるでしょうが、それは極論です。
スポーツ自転車では、一般的にチェーンを洗うのは常識です。

ただ、次の事は頭に入れておいた方がいいかもしれません。
・新品チェーンは、最初だけ洗わない方が良い。
・慣らし運転が終わったチェーンは、油分を落とすクリーナーの扱いについて少し考えてみる。

油分を落とす種類のクリーナーについて、私も考えたことがあります。
瞬時に揮発して乾いてしまうクリーナーですが、あくまでも乾くのはチェーンの表面です。
リンク内部に浸透したクリーナーは、一体どれぐらいの時間をかけて乾くのでしょうか?

それを考えるのが面倒なので、結論として、先の日誌にも書いた通りクリーナーは使わず、サラサラ低粘度の潤滑オイルスプレーを軽く吹き付けて、チェーン表面の汚れだけを拭き取っているのです。
もちろん、その後は高性能オイルを塗布していますよ。

ヤクルトおばさん
2021–11–09

いつもタイヤの空気入れに来られるヤクルトおばさんが、今日は疲労困憊の表情で「助けて~」と来店されました。
聞けば、突然タイヤの内側が膨らみ回らなくなったそうです。
空気が抜けてしまったタイヤはホイールから外れており、ビート部のワイヤーが露出して、交換が必要な状態でした。
宅急便のワゴンや人力車など、これまでいろいろ修理してきましたが、ヤクルトのワゴンは今回が初めて。
考えてみれば、ジャイロ(三輪バイク)が当たり前のヤクルト販売なのに、乳母車みたいな手押しワゴンで販売しているおばちゃん自体が珍しい。
そのことを話したら、会社オフィスのお客さんが多い駅前は駐車場が少なく、ジャイロより大量に詰めるので、ワゴンの方が良いということでした。

注油
2021–11–14

無料のタイヤ空気入れサービスで、一日に少なくても 5~6台の自転車が持ち込まれます。
広告チラシにも無料という見出しを目にする機会は多く、その無料という言葉にめっぽう弱いのが人の性というもの。
私は、自転車のタイヤに空気を入れることで人の役に立つ事ができるのだから、その機会があるだけで幸せなことだと思って喜んでやっています。
ただ、空気を入れている時に、茶色く錆びた油切れのチェーンを見てしまうことが多いのです。
無料のサービスを求めて来店されたお客さんに、有料の注油をセールスすることは、私にとってものすごく大きな試練。(←セールスが苦手な私)
しかし、見て知らぬふりをするのも良くない…
そこで、行動してみることに。
「こちらの自転車のチェーンなんですけど…、茶色く錆びてしまって…、有料になるんですけど、油を注した方がいいんですけど…」と、なんとも頼りないセールストークでお客さんに注油を勧めてみました。
そしたら、「お願いします」と直ぐにご快諾のお返事をいただくことができました。

模型店
2021–11–18

現在の小売業といえば、大量に仕入れた商品を販売する量販店や、多種類のサービスや商品を24時間営業販売するコンビニが個人商店に代わって主流となりました。
私の店のような個人の自転車屋も少なくなったとよく言われますが、それでもまだ存在しています。
本当に少なくなったと思われるのが、模型店かもしれません。

今日、古くから馴染みのお客さんが久しぶりに来店されました。
聞けば、本業の接骨院内に模型店を開業されたそうです。
ミニ四駆に力を入れるそうで、常設コースも完備とのこと。
興味のある方はこちらのホームページをご覧ください。

変速調整は奥が深い
2021–11–20

シフト調整ぐらい、自転車屋に頼らずとも自分で出来る…と挑戦されて、悪戦苦闘の末に持ち込まれたロードバイクを何台も見てきました。

自転車には、ワイヤーのアジャスター以外に、ストローク調整ボルト、Bテンションボルトなどが備わっています。
ザックリ言えば、それらがシフト調整の基本となりますが、それらの役割を理解しないまま無意味に調整ボルトやアジャスターをグルグル回されてしまったロードバイクもたくさん見ました。
「YouTubeを見てやったけど、全く出来なかった…」というお客さんの話を聞くと、私も同じような動画を公開しているので、これはちょっとマズイなと反省したこともあります。

変速不調の原因として、そもそも基本から間違っていることもあります。
前変速について多いのが、チェーンリングに対する角度、上下位置の誤り、サポートボルが機能していないという事例です。

取付や調整に間違いはなくても、それでも変速が不調になってしまう事は珍しくありません。
その原因として、
・後変速機が取り付けられているハンガー部の歪み。
・アウターケーシング内への汚水侵入や錆びによってスムーズに動かなくなったインナーケーブル。
・汗による前変速機の可動不良。
・フロントチェーンリング内側にあるスパイクピンの摩耗。
・プーリー、スプロケット、チェーンなど、駆動系パーツの消耗。
そして、よくあるのが、
・STIレバー内のインナーケーブルのほつれ(上写真)。
などなど、不調の原因はあまりに多すぎて書ききれないほどです。

変速不調で持ち込まれたロードバイクの中で、私が最も悩まされた原因は次のような事例でした。

そのロードバイクのオーナーさんは、スプロケットを構成するギヤに18Tが欲しいと考えて、複数のスプロケットをそれぞれ分けて合体させました。
SHIMANO社のスプロケットは、同じグループでまとめられたスプロケットが前提でスムーズな変速が実現します。
だから、異なったグループで構成されたそのスプロケットでは、その境目のギヤ同士の変速に不調が生じたのです。
最初から異なったグループのスプロケットであることを聞いておれば、不調の原因は直ぐに特定できたのですが、お客さんはその事について口にされず、私はその事実を知らされないまま「なんでや~」と空しい時間を費やしてしまったのでした。
そして、「もしかして前半と後半のギヤ変えましたか?」と尋ねて、ようやく原因が分かったという、いまでも忘れられない経験をしたことがあります。

いや~、変速調整って、奥が深いですよ。

配置換え
2021–11–22

雨が降る営業日。
のんびりしていたので、在庫している商品を大きく配置換えしました。
頻繁に出る商品と滅多に出ない商品をいかに効率よく仕事ができるかをテーマに配置しました。
来月は棚卸なので、これまでより商品を数えやすくなりました。

トドメを刺す
2021–11–23

写真は、後インナーケーブルがSTIレバー内でほつれていたロードバイクです。
左側ブラケットカバーは激しく傷んだ状態で、上部に穴が開いていました。
今回のメンテナンスでは、お客さんから交換する依頼はありませんでした。

自転車をお預かりした土曜日、前インナーケーブルもほつれていないかチェックしようと、そのブラケットカバーをめくった時、べりっと破れて、私は最後のとどめを刺してしまったのです。
かなり焦る私…

まずは、卸屋さんにブラケットカバーの在庫があるかチェックします。
幸い在庫は〇印でありました。
その他に、店の在庫が少なくなったチューブが近日入荷する予定だったので、それを待ってからブラケットカバーの出荷指示を出そうと考えました。

その晩、何気なくブラケットカバーの在庫状況をチェックしたところ、在庫が△マークで残り僅かに変わっていることに気が付きます。
「これまはずい!」ということで、慌てて出荷指示を出したのが日曜日の晩でした。

そのブラケットカバーは月曜日に出荷され、火曜日の今日無事に店に届けられました。
ケーブル類とブラケットカバー、その他消耗品を交換して、今日お客さんにお渡しすることができました。

今日、そのブラケットカバーは卸屋さんの在庫から無くなっていました。
多くの自転車用品パーツが在庫薄となっている昨今において、スムーズにブラケットカバーを入手できたのは幸運だったかもしれません。

サイクリング動画
2021–11–25

今月初めに走ったサイクリング動画をアップロードしました。
走行距離が30kmと短いため、単編にまとめたところ、16分を越えた長編になりました。

これまで来店されたお客さんから、動画の感想やアドバイスを直接いただく機会がありました。
直接いただけるなんて、本当にありがたいことです。
今回はそれを意識して編集してみました。

タイトルは、兵庫 姫路城から市内東部をぐるっと30kmサイクリング です。
どうぞご覧ください。

思い込み
2021–11–28

ロードバイクやクロスバイクのタイヤに空気を入れる無料サービスは、シティサイクル同様に日頃から多く受けています。
ただ、シティサイクルと異なるのは、適正空気圧が高いということです。
そこで私は、適正圧力の7割ほどまでコンプレッサで空気を入れて、残りの3割は手押しポンプを使用します。
ある日、その様子を見たお客さんが不思議そうに尋ねられました。
「なぜ、最後は手押しのポンプを使うのですか?」

そのお客さんは、「機械だから空気はちゃんと入る」と思っていらっしゃいました。
機械、つまり電気の力で空気を入れる…という仕組みは、正解でもあり、間違いかもしれません。

機械で空気を入れる仕組みは、間接的には機械の仕組みですが、直接的には「圧力の差」です。
つまり、水が高いところから低いところへ流れるのと同じ仕組みなのです。
したがって、スポーツ自転車のタイヤ適正圧は、コンプレッサのタンク内の空気圧より高圧なので、空気が流れないというわけです。

「そんな事、当たり前やん」と思われる方は、すでに仏式バルブ対応の手押しポンプを所有され、自身でタイヤに空気を入れておられる方です。
シティサイクルに乗られる一般的な普通の方は、「機械だから空気は入る」という思い込みで、スーパーや駅駐輪場に備えられたコンプレッサを使用されます。
それらのタンク内空気圧が下がって、空気が適正圧まで入らないことが多いにもかかわらず、「機械だから入っている」という思い込みから、「空気が入らない、空気を入れたばかりで柔らかいのはパンクしているからだ」と持ち込まれるシティサイクルがとても多いのです。

今や、サイクリングが趣味でない方もロードバイクやクロスバイクに乗る時代になりました。
趣味でないと、仏式バルブという知識はなく、自転車は購入しても専用ポンプを購入しない方が多いので、そのような多くの方が無料空気入れサービスを求めて私の店に来店されます。

そんな時、「せっかく空気圧を測れる仏式バルブなのに、なぜポンプを購入されないんだろう…」と、私は思うわけです。

ストーブ
2021–11–29

バックヤードの物入れからストーブを出しました。
綿製の芯に染み込むように午前中に灯油を入れ、寒さを感じる日没の頃、今シーズン最初の火を入れました。
もう 7回目の冬を迎えることになります。
こまめに汚れを取っているので、まだ新品のようにピカピカ。
汚れたストーブも年季が入っているようで味があって良いのですが、この先長く営業が続けられたら、そんなストーブを自慢できる時もくるのかな。

知らなかった
2021–11–30

今日、個人事業税を納めました。
開業するまで、全く知らなかった種類の税金です。
所得税や市県民税と同じように控除があり、しかもそれが大きいので、納める金額は多くありません。
それに比べて、国民健康保険料は控除額が少なく、所得に応じて課される金額が高いように感じます。
社会保障費が財政を圧迫しているから、それも仕方がないのでしょうね。

今月、コロナ禍で過去最大の財政支出が決まったのだから、私の個人事業税が少しでも医療などの役に立てばいいかな…と思っていたら、個人事業税って地方の整備事業に関する目的税でした。
それも知らなかった…

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