健康じてんしゃ店

2023

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本物とは
2023–06–02

ホームセンターの広告を見ると、スポーツ自転車、クロスバイクという見出しで自転車が販売されています。
長く専門店にいた私の目には、とてもそれがクロスバイクには見えません。
ではクロスバイクの定義は?となれば、意見が分かれるところです。
私がスポーツ自転車を初めて購入した頃は、クイックレリーズレバーが備わっているだけでスポーツ自転車でした。
しかし、現在は安価なネット通販の自転車の前輪(梱包目的)にそれを見ることが普通です。
さらに、本格的なスポーツ自転車では、ディスクブレーキ化によってクイックレリーズ機能そのものが姿を消しつつあります。

先日、ネット通販で購入したリング錠をクロスバイクに付けてほしいと依頼されました。
お客さんの自転車は、クロスバイクのように見えますが、実際にはそれに似せた自転車であるため、クロスバイク用として購入されたリング錠を装着することは出来ませんでした。
さらに、大き過ぎるフレームサイズのため、お客さんはかなり無理のある姿勢で乗られていました。

正しい知識のある人(店)が、お客さんの身体を測定して、フレーム、サドル高、ステム長などのサイズを合わせて販売した自転車が、本物のスポーツ自転車かな~と私は思います。

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クールな
2023–06–09

テレビ番組を見ていますと、使い捨てプラスチックゴミだけでなく、衣類のゴミも大きな環境問題になっており、古着の販売や布の再利用、素材をリサイクルする活動が注目されているそうです。
すり減った膝を修繕して再販されるズボンを見て、思わず自分の仕事を意識しました。

上写真は、再び自転車を使用できるように、歪んだホイールのリムとスポークを交換しているところ。
衣類の再生活動と同じような仕事です。

先日、クランク軸とチェーンがひどく傷んだ自転車が修理に持ち込まれました。
衣類の再生活動のテレビ番組を見た翌日だったので、意気揚々と修理について説明しました。
ところが、提示した修理代金がお客さんにとって高額だったため、承諾していただけません。
「とりあえず乗れるようにしてほしい」というお客さんに応急処置の安い金額を提示しましたが、やはり承諾していただけません。

仕方がないので、無料で応急処置しました…

衣類の再生活動では、買手も修理代金を払うことが環境意識の高さを示す、つまりクールな(格好いい)人なのですが、自転車については全く当てはまらないようですね。

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交差点
2023–06–25

先日、YouTubeに旧中山道 武佐宿の動画を公開しました。
その動画の中で、旧八風街道との交差点と道標が出てきます。
八風街道は近世以前からの旧道で、京都~尾張(名古屋)間を移動する最短ルートでした。
その交差点から数百メートル進むと、現在の八風街道である国道421号との交差点に差し掛かります。
36年前の夏、同じ交差点を名古屋港へ向けてペダルを回す私がいました。
それはまるで、時間を超えて36年前の自分と交差する一場面。
旅は人生の縮図と言いますが、上ったり下ったり、分岐したり交差したり、自転車の旅はまさにその通りだと思います。

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組織力
2023–06–30

店の業務は、自転車の組立や修理はもちろん、仕入、経理、広報、掃除までひとりで何でもやります。
事業が小規模なので、ひとりで気楽にやっています。

過日、
お客さんに待っていただきながら20分ほどかかる修理作業中、別のお客さんが来店されました。
私はいつものように「今、手が離せないので少しお待ちいただけませんか」とお願いしましたが、そのお客さんは作業中の私に次々とご要望を話してこられます。
私は仕方なく作業を中断して、お客さんの話を聞くことにしました。

一人で気楽な自営業ですが、先のようなケースに限ってはどうしようもありません。
そんな時、大きな事業をチームワークで成す組織力について、その基本を思い知るのです。

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