タイヤの空気が抜けてしまったと、ご高齢の女性のお客さんが来店されました。
頭にはヘルメットを被られていましたが、それが後へズレており、とても気になる状態でした。
私が修理の説明を話しかけた時、そのタイミングで顔を起こした拍子でお客さんのヘルメットは後へ外れてしまいました。
他店で購入されたヘルメットでしたが、その状況を知らぬふりは出来ませんでした。
「ちょっとヘルメット見せていただけませんか？」と預かって、あご紐の長さを調整。
後頭部にある調整ダイヤルについても、その使用方法を説明しました。
「全く知らなかったわ」とお客さん。
購入時の説明も全く無かったということでした。

昨日から 3連休が始まり、世間はお盆の休暇に入ったようです。
私の店は、お盆の期間も通常通り営業しています。
「お盆ぐらい休んだら？」と言われることもありますが、年末年始を除いて休業は水曜日だけです。
その定休日も仕事に関することをやっている日が多いので、結局「経営者に休み無し」とは本当のことだと思います。

サラリーマンを25年やった経験と比較すると、今は働いているという実感はありません。
それは、事業と個人が同じような感覚で、それを上手く説明するのは難しいです。
とにかく、サラリーマンの時とは全てが違うのです。

違うといえば、もう一つ。
「店を休むとその日の収入がゼロになる」という考えは間違いで、実際はマイナスになります。
もしゼロで済むのなら、そんな有難い話はありません。
従業員として自転車店で働いていた時、「もっと休みが欲しい」と思っていましたから、収入がマイナスになるという発想はありませんでした。

台風7号のため休業しました。
翌16日は定休日なので、久しぶりの連休となります。
妻の実家へ帰る予定です。

忙しくも暇でもなく、大きく儲かることもなく、赤字になることもなく、毎日平凡に営業しています。
それが一番幸せなことかもしれませんね。

朝、店のシャッターの前に自転車が置かれていました。
前タイヤを触ってみると空気が抜けています。
調べてみると、上写真のようにチューブからバルブが引きちぎれていました。
原因は、空気圧不足とパンクしにくいタイヤ。
パンクしにくいタイヤは、分厚く硬いので異物が貫通しにくい反面、空気圧不足に気付きにくい欠点があります。
ゆえに、パンクの多いタイヤとなってしまっています。